• 今日21/18
  • 明日25/17
文字サイズ

家康公を知る!家(いえ)ジョ探訪記

12/35

静岡県浜松市

〜取材レポート〜
大河ドラマ「どうする家康」の制作統括を務める磯(いそ)智明さんにお話を聞きました。

▼磯智明さんプロフィール
NHKプロデューサー。1990年入局。主なプロデュース作品に、大河ドラマ「平清盛」(2012年)、連続テレビ小説「なつぞら」(’19年)ほか。文化庁芸術祭優秀賞、ギャラクシー賞などを受賞。

■インタビュー取材
・浜松の印象を教えてください。
昨年の夏頃に大河ドラマの主演を務めている松本潤さんと浜松を訪問させてもらいました。駅前などを拝見し、浜松の人たちの徳川家康への想いと大河ドラマへの期待をとても強く感じました。
・徳川家康という人物をどのように捉えていますか。
時代によってリーダー像は変化していきますが、家康という人物の人々の捉え方も時代によって変わるのではないでしょうか。家康は時代を写す鏡であり、その時代に求められるリーダー像が家康だと思っています。
・大河ドラマ「どうする家康」の見どころを教えてください。
このドラマは「どうする?どうする?」とちょっと気弱なプリンス家康が、少しずつ成長していく姿を描いています。
今後の浜松に関するドラマの展開としては、領土拡大を狙って武田信玄が駿河に攻め込んでくるなか、家康も遠江に進出しなければならなくなり、浜松へ拠点を移します。そして、武田軍と一戦を交える「三方ヶ原の戦い」が序盤のハイライトとなります。このあたりから舞台は三河から遠江、浜松へ移り、物語は大きく動いていきます。
地方の小大名であった家康が、井伊直政という新しい家臣を加え、全国展開への足掛かりを築いていくのが浜松時代ということになります。出世というよりは、試練の始まりですが、この先徳川家がどうやって生き残っていくのかを、ハラハラドキドキしながら、お楽しみください。
・浜松市民へメッセージをお願いします!
家康が飛躍する礎を築いた地・浜松に、素晴らしい大河ドラマ館をオープンしていただいたことに感謝申し上げます。広大な敷地には素敵な広場もありますので、この広場に集まって、大河ドラマや家康のことを語りながら盛り上がっていただきたいと思います。この大河ドラマ館が浜松から全国に向けた発信基地になることを期待しています。
あいちゃん:これまでの家康のイメージとはちょっと違うところもあって、これからどんなふうに成長していくのか楽しみだな♪
まりちゃん:大河ドラマと、大河ドラマ館、どちらもみんなで盛り上げていこう!

◎いよいよドラマの舞台は浜松市へ。家康公ゆかりの地や私たちのなじみのある場所も登場するのでしょうか。今後の展開が楽しみです。

■【ピックアップ】家康伝承と浜松
▽忍冬酒(にんどうしゅ)
忍冬とは、スイカズラという植物から作る生薬(しょうやく)※のことです。成子(今の中区成子町)の神谷権兵衛が薬酒・忍冬酒を家康公に献上したところ、家康公はその効能を喜び、神谷家に土地やお金、酒屋の営業権を与えたと伝わっています。
忍冬酒は浜松を代表する酒でしたが、第二次世界大戦中に製造が途絶えてしまいました。しかし、25年ほど前から再び製造販売されるようになりました。忍冬酒を復活させた浜松忍冬酒の会にお話を伺うと、「スイカズラは生命力の強いつる植物。忍冬酒を飲むと体が温まり、よく眠れます。健康に気を遣っていた家康公は、忍冬酒の効能への理解も深かったのかもしれません。現代の人々にも、忍冬酒をもっと身近に感じてもらいたいです」と語ってくださいました。
※漢方薬の原料

◎忍冬酒に関する問い合わせは浜松忍冬酒の会へ
【電話】485-3536

近代において使われていた忍冬酒の容器は、博物館で開催中のテーマ展「家康伝承と浜松」で見ることができます。(9月24日(日)まで)

問合せ:博物館
【電話】456・2208
【市HP】「博物館」で検索

https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamahaku/index.html

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

       

広報プラスーはままつー

MENU