■浜松パワーフードのプロに聞いた!熱い思い and 家庭でもできるおすすめ情報
▼生産者
プチヴェールという、ケールと芽キャベツを掛け合わせた野菜を栽培しています。あまりなじみのない野菜かもしれませんが、栄養満点で、花のような形で見た目も楽しめるのでぜひ食べてみていただきたいです。浜松は全国有数の産地ですが、ほとんどが東京へ出荷されているため、目にすることが少ないかもしれません。スーパーよりも直売所の方が手に入りやすいと思います。
森のキャビアと呼ばれる柑橘類「フィンガーライム」も栽培しています。4年前に種をまき、今年初めて実を付けました!早く皆さんにお届けできるよう頑張ります。
松井農園 松井鯉太郎(こいたろう)さん
○私のおすすめ
プチヴェールは天ぷらがおすすめ。下側だけに衣をつけて揚げると、葉はサクサクで香ばしく、芯は菜の花のような味で、天つゆで食べると最高です。旬は1月から3月です。
▼生産者
有機質の肥料を主体とした土で、いろいろな野菜を栽培しています。野菜本来の味が楽しめ、えぐみや苦味が少ないと好評です。浜松の恵まれた自然環境と、生産者のこだわりが合わさると、最高においしいものができあがると思います。
実は家庭菜園でもすごくおいしい野菜ができるんです。なるべく多く、有機質の肥料(魚かす、牛堆肥、炭、カキ殻などホームセンターで購入できるもの)を土に入れることがポイントです。
加藤農園 代表 加藤寿成(としなり)さん
○私のおすすめ
6月下旬ごろから出荷されるオクラは夏野菜の中でも特に人気です。生のまま縦半分に切り、アルミホイルに敷き詰め、溶けるチーズとマヨネーズ、黒コショウを振ってトースターで焼くと、食感や粘りが良くおいしいです。
▼料理人
料理とは、その土地でしか味わうことができないものを提供することだと、私は考えています。浜松の水で、浜松産の食材を調理すると、お互い相性抜群でよりおいしくなるんです。お店では、パワーフードをふんだんに使用したミニ会席を楽しんでいただければと思います。
ホテルコンコルド浜松 総料理長 大野公司(こうじ)さん
○私のおすすめ
ウナギの骨や頭などを肥料にして栽培したサツマイモ「うなぎいも」は、他のサツマイモに比べ甘みが際立っています。大学芋にするのがおすすめです。一度蒸して、170℃の油で素揚げし、水・砂糖・塩ひとつまみを煮詰めて、煮上がりにしょう油を2、3滴落とします。芋と絡めて、仕上げに黒ごまを振りかけて完成!
▼料理人
知っているようで知らない地元の食材。「お店で食べるあの料理」、「ママが作ったこの料理」には、実は地元の食材が使われていることが多いと思います。料理を通して子供たちや若い世代に、浜松産の食材のおいしさや、「昨日食べた野菜はあそこで作っているんだよ」と伝えられたらすてきなことだと思います。
イタリアンVIVACE 渡邊岳洋(たけひろ)さん
○私のおすすめ
お店では、三方原馬鈴薯(バレイショ)を使ったニョッキを提供しています。三方原馬鈴薯はデンプン質が多く、ニョッキにすると非常にモチモチした食感です。じゃがいも本来の甘さもあり、いろいろなソースと合わせて好みの味わいで楽しめます。薄皮で煮崩れしにくいので、煮物やカレーには皮ごと、子供にはじゃがバターなどもおすすめです。
◎この特集に対するお問い合わせは、農業水産課(【電話】457-2334)へお寄せください。
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