■第13回 オンラインでできる仕事だからこそ人とのつながりを大切にしたい
〜小川さん〜
[京都府→浜松市中央区舘山寺町]
今月は、京都府から浜松市中央区舘山寺町に移住して、浜松での暮らし「ハマライフ」を送っている小川さん夫婦(悠都(ゆうと)さん、香菜さん)にインタビューしました。現在、悠都さんはご自身が代表を務めるデザイン事務所で、ホームページやチラシなどの制作を行っています。
◇移住のきっかけは?
移住前、自宅でデザイン制作の仕事をしているとき、全国各地から依頼がありましたが、オンライン上で完結するものが多く、もっと人と向き合って地域に根付いた仕事がしたい、と思うようになり、移住について考え始めました。
移住先を決めるときには、妻の実家のある関西へのアクセスの良さや、温暖な気候などいくつか条件はありましたが、浜名湖の景色がとてもきれいで気に入ったことが浜松へ移住する決め手の一つとなりました。普段部屋にこもって仕事をしていることが多いので、景色がいいところに住みたいなと思いました。
◇浜松という知らない土地で地域とどのように関わっていったのですか?
移住したばかりのとき、知り合いがほとんどいなかったので、SNSで地域の情報収集をしていたところ、「かんざんじマルシェ」という、野菜や果物、雑貨などを販売する地域主催のイベントが月に1度開催されていることを知りました。その後、自分たちから「何かお手伝いさせてください」と申し出て、参加させてもらうようになりました。
◇「かんざんじマルシェ」に参加してみていかがでしたか?
もともと人と顔を合わせて仕事がしたいと思って移住してきたので、来場者と直接会話ができ、人とのつながりを実感できるマルシェはとても魅力的です。出店者とのつながりもでき、仕事の依頼もいただくようになりました。
最初は会場設営や受け付けの手伝いをしていましたが、出店している人を見ているうちに自分たちも何か形あるもの、人の手に渡るものを作りたいと思うようになり、浜松の伝統的な技法で染めた注染(ちゅうせん)てぬぐいをデザインして販売するようになりました。
◇今後の目標や夢はありますか?
1年前にかんざんじマルシェで知り合った人とのつながりで依頼を受け、舘山寺門前通りのホームページを制作しました。現在は、管理・運営も行っており、観光コースの紹介やイベント情報を発信しています。比較的観光客の目線に近い移住者の私たちが取材することで、地域の魅力が伝わればと思っています。
今後は、自分たちの住んでいる舘山寺だけでなく、浜松全体の魅力も発信していけたらと思います。
◇移住を考えている人にメッセージをお願いします。
移住前は、外から来た自分たちのことを受け入れてもらえるか心配をしていましたが、移住してみたら全くそんなことはなく、移住コーディネーターをはじめ、地域の人などたくさんの人が気に掛けてくれて、移住者に対して優しい街だなと感じました。移住を考えている人がいたら、ぜひ地域に飛び込んでいってほしいと思います。自分たちも新しいことにチャレンジしようとしている人を応援していきたいです。
今後事務所の一角を※コワーキングスペースやレンタルショップとして貸し出す予定です。地域で働きやすい環境を作り、みんなで一緒に盛り上げていければと思います。
※コワーキングスペースとは、異なる立場や仕事を持った人たちが、仕事や活動、交流をする場所のこと
■オリジナル浜松注染てぬぐい
(小川さん)市内の注染工場で染めたオリジナルの手ぬぐいで、柄は浜松市の名産品の餃子や、ミカン、オートバイなど全部で6種類です。
※「わたしのハマライフ」のこれまでのインタビュー風景を動画で視聴できます。
詳しくはYoutube「ハマライフチャンネル」をご覧ください
【市HP】「ハマライフチャンネル」で検索
https://youtube.com/@hamamatsuinaka?si=Lx_6H9For8N9m-Xc
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