◇interview
浜松市のユネスコ加盟と時を同じくして立ち上げられたローランド株式会社のものづくり同好会「R-MONO Lab(アールモノラボ)」の山本さんにサウンドデザインへの思いや出展作品のおすすめを聞きました。
R-MONO Lab 代表:山本敬之さん
音を創り出す人を増やしたい!
創作分野は特定せず「創りたいものを創ろう」をモットーに活動。
▽創造体験で世界中の人をワクワクさせたい!
私たちが活動するものづくりの世界では禁句があります。「それって何の役に立つの?」「買った方が早くない?」この2つです。自分で創ること自体に意義があると思っています。「奏でる側」「創る側」だからこそ味わうことができるクリエイティブな創造体験のワクワクを世界に広めたいんです。最近発表した「touch:waves(タッチウェーブス)」(詳細は下記)は、ツイッターに投稿した動画が15万回再生されるほどの反響がありました。そこでいただいたコメントには、子供さんがtouch:wavesを使いながら変顔をして踊っていたというエピソードも。これって最高じゃないですか!
今回のフェスティバルでも、音を創り出すワクワクを皆さんに体感していただきたいです。
◆ピックアップ作品:touch:waves
画面にタッチするだけで演奏と映像を楽しむことができるアプリです。QRコードを読むだけで遊べます。フェス会場では特別バージョンを展示、大きな画面で体験できます。
※QRコードは広報紙をご覧下さい
◆ピックアップ作品:音を投稿して世界とつながる「グローバルシーケンサー」
音を通して世界をつなぐことを目指して、サウンドデザイナーのスズキユウリ氏の協力のもと制作された「グローバルシーケンサー」。これは今回のフェスの目玉企画になっています。
スマートフォンやパソコンなどのインターネットを使える環境があれば、誰でも簡単に使うことができます。
世界中から集まった音がランダムに組み合わされて新しい音となることで、コロナ禍でも世界とのつながりを感じられる作品です。
〇2つの使い方
・自分の音を投稿できる「投稿モード」
・投稿された音を組み合わせてその時だけの音を創る「シーケンサーモード」
11月11日(木)(予定)から音を投稿できます!詳しくは公式ホームページへ
〇創った音をシェア
創った音は端末への保存やSNSでのシェアが可能。
体験をみんなと共有することができます。
◇message
2019年末からパンデミックが始まりました。パラダイムシフト※が起こり、私たちのコミュニケーションが変わり、実際の触れ合いがなくなり、インターネットや電話を通したコミュニケーションがメインになりました。
2021年に入り状況は改善されたものの、まだパンデミックは続いています。このグローバルシーケンサーはオンラインを通じて音で世界とつながる試みです。
音をシェア、閲覧するだけではなく、その音を使い自分の音楽を創ることのできるウェブサイトです。シンプルな動作で、音楽が苦手な人でも楽しく音楽が創れます。
このプロジェクトは浜松市だけではなくユネスコ全体に広がるプロジェクトです。そして、これから数年にわたり拡張し続けていく息の長いプロジェクトになります。
皆さんが、このグローバルシーケンサーを使いどのようなクリエーションを行うか楽しみです。
※社会全体の価値観が劇的に変化すること
スズキユウリさん
世界的なデザイナー集団「ペンタグラム」に日本人で唯一所属。
▼サテライト会場
浜松科学館と浜松市楽器博物館でも、音の可能性を感じられる催しを開催します。
※事前予約が必要なイベントあり。詳しくは各館のホームページへ
〇浜松市楽器博物館
企画展「テルミン誕生101年電子楽器の過去と未来」
電子楽器のパイオニア「テルミン」をはじめ、音楽界に影響を与えてきた名器たちの開発秘話と電子楽器の歴史をたどります。
〇浜松科学館
ミニワークショップ「回転楽器でメロディを奏でよう」
円盤と紙コップを使って、いろいろな音階の音を創るワークショップです。
音をテーマにしたサイエンスショーも開催します。
■フェスの楽しみ方を紹介します
浜松市文化振興財団 大谷和正さん
サウンドデザインフェスティバルを担当
「サウンドデザイン」と聞くとパソコンに向かって、高度な技術を使って音楽を創るようなイメージを持つかもしれません。もちろんそれもサウンドデザインの一つですが、サウンドデザインに決まった形はありません。今回のフェスでは専門知識は不要です。散歩のついでにふらっと立ち寄ってみてください。
フェスに来る前と後で、生活の中にある音への皆さんの意識に変化があったらうれしいです。
(1)「ヘンテコ」な展示作品
固苦しい展示ではなく、良い意味でヘンテコな作品がたくさんあります。実際に作品に触って音や動きを体感してください。疑問に思ったことはぜひクリエーターに「なんで?」と聞いてみてください。熱く語ってくれるはずです!
(2)浜松らしい音
浜松らしさを取り入れた作品や取り組みにも注目してほしいです。
・実際に浜松の各所で音を採取して作られた作品
・浜松をイメージした音で作られたメロディーを遠州鉄道の新浜松駅で流す取り組み
■開催概要
日時:12月11日(土)・12日(日)10:00〜17:00
※サテライト会場は、各館の開館時間となります
会場:
・メイン会場:アクトシティ浜松展示イベントホール(入場無料)
・サテライト会場:浜松科学館/浜松市楽器博物館
問合せ:創造都市・文化振興課
【電話】457-2301
〇デジタルスタンプラリー
スマートフォンを使った非接触型のスタンプラリー。メイン会場と2カ所のサテライト会場でスタンプを集めて抽選に応募!素敵な景品が当たるかも?
◎この特集に関するお問い合わせは、創造都市・文化振興課へ(【電話】457-2301)
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