家庭菜園からステップアップしたい。日々の暮らしを充実させたい。副業で農業を始めてみたい…。
1つでもピンと来たあなた、今がチャンスです!今月の特集では、“農”が身近にあるライフスタイル「農ライフ」を紹介します。
■「農ライフ」って何?
毎日の暮らしのそばに〝農〟がある…。
市では、農が身近にあるライフスタイルのことを農ライフと呼んでいます。
・家庭菜園から本格的な農業まで
・趣味からビジネスまで
・個人から企業まで
農ライフのかたちは人それぞれ。市は、市民の皆さんの農ライフを応援しています。
■なぜ、今「農ライフ」?
浜松は、豊かな自然環境や温暖な気候に恵まれた全国でも有数の農業都市です。年間を通してさまざまな農作物が生産されていますが、農業従事者の減少や高齢化などにより、管理できない農地が増えているという見過ごせない課題もあります。特に、宅地化の進む地域では農業に活用されにくい、面積の小さな細切れの農地が増えています。
農地を取得する(買う、借りる)には、農地法に基づく許可が必要です。これまでは、農家でなければ農地の取得が難しかったのですが、2023(令和5)年4月の農地法改正※により、農地取得のハードルがぐっと下がり、農家でない人でも農地取得がしやすくなりました。これを機に農地取得者は急増中で、2024(令和6)年度は2022(令和4)年度の10倍以上、100人を超える人が市内で新しく農地を取得しています。
まさに、今が「農ライフ」を始めるチャンスです!
◆CASE1 食から健康 杉谷さん夫婦
「ブロッコリーの種、見たことあります?米粒よりずっと小さいんです。初めて見た時はびっくりしました。これがあんなに立派に育つんだって」そう語るのは、農ライフを始めて5年の杉谷由子さん。「小さい面積なら負担も少ないし、楽しく野菜作りができたら」そんな思いで、夫婦二人三脚の農ライフはスタートしました。
育てる過程で失敗も経験し、食べ物の大切さを改めて実感したとのこと。「暑さでスイカが枯れてしまったり、ソラマメがカラスに食べられたり…。毎年、試行錯誤の連続です」
失敗があるからこそ、収穫できた時の喜びは格別。今では、野菜作りが2人の共通の楽しみに。「自分たちで育てた新鮮な野菜は最高においしいです。無農薬で育てられるのもうれしいですね」
「〝食から健康〟を合言葉に、いつまでも元気に農ライフを送りたい」と笑顔で話してくれました。
▽杉谷透(すぎやとおる)さん、由子(よしこ)さん
知り合いが市民農園※「GARTEN@610(ガルテンアットマークムトウ)(中央区下飯田町)」を開園したことをきっかけに農ライフを始める。夏に採れる小玉のスイカが2人のお気に入り。
※市民農園では、小さい面積(20〜50m2程度)で野菜作りを楽しむことができます。詳しくは5ページで紹介しています
◆CASE2 人生の楽しみ 沖松さん親子
「小さい頃、祖母が育てていたキュウリをよく食べていました。本当においしくて、大好きだったんです」沖松友美さんは、農ライフ1年目。「子供たちにも、採れたてのキュウリのおいしさを味わってほしい」その思いが、農ライフを始めたきっかけです。週末に、季節を感じながら、市民農園で野菜作りを楽しんでいます。市民農園のオーナーや他の利用者からアドバイスをもらい、年間10種類以上の野菜を育てる沖松さん。2人の子供たちも、畑に行きたい!と自ら手伝ってくれるそう。
「新鮮な野菜はおいしいのか、子供たちもよく食べてくれます。自分たちで育てているから、一段とおいしく感じるのかもしれません。一番好きな野菜はやっぱりキュウリ。ミニトマトやブロッコリーもよく食べてくれます」
農ライフを始めてから、生活が豊かになったとのこと。「私たち親子にとって、一緒に野菜作りをする経験は、かけがえのないものです」今では、農ライフが人生の楽しみの一つだそうです。
▽沖松友美(ゆみ)さん、ひよりさん、心陽(こはる)さん
ひよりさんの通学路で市民農園を見かけ、興味を持つ。区画には子供たちの名前にちなんで名付けた「こはるびより畑」の看板が立つ。
◆CASE3 野菜で広がるご縁 大竹さん親子
8年前、広報はままつで「ユニバーサル農業※」の記事を読んだことがきっかけで、大竹さんの農ライフはスタートしました。
「長男の成長に少しでもプラスになればと、まずは市民農園を借りてみました」
やってみると楽しくて、のめり込む大竹さん。程なく、野菜作りが生活の一部に。もっと広い畑でやりたい!と、新たに1000m2ほどの畑を借り、今では副業として農業にチャレンジしています。
「毎朝、出勤前に畑で作業するのが日課です。長男も収穫が大好きで、週末は積極的に手伝ってくれます。白ナスやシナモンバジルなど、普段見かけない珍しい品種に挑戦するのが面白いんです」
思い切って神社の朝市に出店したことを機に、地域の人とのつながりも生まれました。野菜で広がるご縁が、大竹さんの農ライフをより豊かにしています。
「農ライフに興味があるけれど…という人。まずは市民農園、いやプランター一つからでも。ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください」
▽大竹峻(しゅん)さん、佑(たすく)さん
市内の企業に勤めながら副業として農業にチャレンジ。育てた野菜は畑の無人販売所や近所の神社で販売している。いつか挑戦してみたい作物は、レモン。
今月の表紙は、大根を収穫するお二人です。佑さんが率先して収穫する様子が印象的でした。
※福祉の視点を農業に取り入れ、高齢者や障がいのある人の力を 農業経営に生かそうとする取り組み
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