◎浜松の未来と市長が描く市政ビジョンを、浜松市在住のタレント井川絵美さんが聞きました。
浜松市長 中野祐介
井川絵美さん 浜松市在住、タレント
■浜松版MaaS(マース)構想〜ドローンの利活用推進〜
井川絵美さん(以下…井川):
まずは「浜松版MaaS構想」について、教えていただけますか。
市長:
浜松市は人口減少や少子高齢化に伴い、公共交通の維持のほか、生活に欠かせないサービス(買い物や医療など)への移動手段の確保など、さまざまな課題に直面しています。特に中山間地域では、これらの課題が深刻です。
「浜松版MaaS構想」は、この課題を解決するために「モビリティ」つまり、さまざまな移動手段を通じて「ヒト」・「モノ」・「コト」をつなぎ、持続可能な地域づくりを目指す取り組みです。市民の皆さんが「日常生活に必要な移動手段がすぐに利用できる」、「移動が楽になった」と実感できる未来を目指しています。
井川:
浜松での暮らしがより豊かになりそうな取り組みですね。
市長:
はい、構想を推進する組織として、鉄道会社や自動車メーカーなどの地元企業と設立した「浜松市モビリティサービス推進コンソーシアム」があります。現在150を超える企業や団体に参加いただいており、市民の皆さんや企業の皆さんと共に新たな価値の創出に向けて活動しています。
井川:
現在、特にドローンの利活用に力を入れていると聞きました。
市長:
「浜松版MaaS構想」は今年度から第2期がスタートし、ドローンの利活用は分野を横断した、特に重要な要素と位置づけています。
関連する大きな話題として、今年3月に、市内に世界初の試みである「ドローン航路」が開通しました。全国共通ルールのもと、「ドローン航路」として日本全国に張り巡らせることが計画されており、浜松市が埼玉県秩父市と並んで先行地域に選ばれました。すでに、この航路を活用して、コンソーシアム会員がサービスを始めており、市としても企業間の橋渡しや実装サービスの拡大に向けた支援などを行っています。
ドローン航路が開通した今年3月から、天竜区二俣地区の薬局から上阿多古地区の診療所まで、ドローンで医薬品を配送するサービスが始まりました。
医療アクセスの格差を減らし、特に高齢化が進む中山間地域にお住まいの皆さんにとっては、生活の質の向上につながるものと期待しています。
井川:
最後に、市民の皆さんへのメッセージをお願いします。
市長:
「浜松版MaaS構想」の柱であるドローンの利活用は、特に、中山間地域において、生活の質の向上や災害時の物資運搬、復旧支援など、持続可能なまちづくりに大きく貢献する可能性を秘めています。
国は今後10年間で全国に航路を整備することを計画しておりますが、浜松の航路が全国のモデルとなれるようにとの思いで、取り組みを進めています。
市民の皆さんには、こうした新しい取り組みに関心を持っていただくとともに、さまざまな場面でのご理解とご協力をお願いします。一緒に、浜松の暮らしをより輝くものにしていきましょう!
(インタビューの内容を要約・編集して掲載しています)
■はままつ動画チャンネル
◎インタビュー全編は、市ホームページ「はままつ動画チャンネル」で見ることができます。市政のトレンドや旬の話題を市長が分かりやすく語ります。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/movie/interview/index.html
◎市長インタビュー「浜松の未来地図」は、隔月で掲載します。
https://www.youtube.com/@HamamatsuChannel/shorts
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