■技術・伝統・思いを未来へつなぐ〜浜松市の事業承継支援〜
「これは職人の技だな」「あの味をもう一度食べたい」などと感じたことはありますか。全国的に中小企業の経営者の高齢化が進み、後継者不足が課題となっています。市内の企業のうち中小企業が99.8%を占める浜松でも同様の状況です。浜松の発展を支えてきた中小企業が今後も事業を継続し、地域経済が持続的に発展できるよう、市では事業承継※を支援しています。
※会社の経営を後継者に引き継ぐこと
◆経営者の高齢化が進んでいます
生活に必要な商品やサービスを提供する店や、市民に親しまれている飲食店、優れた技術を持つものづくり企業など、市内には数多くの中小企業があり、まちの活力を生んでいます。しかし近年は、経営者の高齢化と、後継者の不足している状況が深刻化しており、廃業の増加による雇用や技術への影響が懸念されています。優れた技術や経営資源がありながら、後継ぎがいないという理由で廃業に向かうことがないよう支援が必要です。
▽社長の平均年齢推移
◆市が行っている支援の紹介
今年度、市内およそ4,000社の中小企業に対して事業承継の実態調査を行い、浜松市事業承継アドバイザーによる訪問や個別相談を実施します。また、はままつ起業家カフェでは、創業意欲をもった人を後継者としてマッチングする仕組み、「ツグはまコンシェルジュ」を運用しています。
◇いろいろな事業承継
▽case01 親族へ承継
40年続く町工場。創業者が60代、息子は大手メーカーに勤めていたが、将来性や地元貢献に魅力を感じて帰郷。数年かけて現場と経営を学び、社員との信頼関係を構築。創業者から息子へ、株式と代表権を徐々に移譲した。
▽case02 役員・従業員へ承継
先代から続く精密機器メーカー。創業者に承継を希望する子供や親族がいなかったため、長年勤務した専務が後継者に。銀行、顧問税理士と連携し、株式を段階取得。社員からの信頼も厚く、スムーズに移行した。
▽case03 社外への引き継ぎ
地域密着型のスーパーマーケット。経営者の高齢化と健康面の不安から廃業も視野に入れるが、地域住民からは「廃業しないでほしい」との声。事業の存続の検討を続ける中で、公的機関の支援を受けて第三者(創業希望者)への承継が決定した。
このような事例が想定されます!
◆pick up! ツグはまコンシェルジュ
創業希望者×(かける)後継者を探したい企業
創業希望者が、後継者不在企業の経営資源を引き継ぐかたちで創業することを支援します。
▽ツグはまコンシェルジュ 3つのパターン
・事業譲渡・譲受(M and A(エムアンドエー))
・弟子入り・のれん分け
・後継者としての就職
「創業希望者」「後継者を探したい企業」を募集中!
詳細はホームページへ。
【HP】「ツグはまコンシェルジュ」で検索
https://www.tsugu-hama.com/
【電話】525-9745
問合せ:産業振興課
【電話】525-9745
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