■諦めずにあらゆる可能性を探る
遠州ハママツモータース
尾田結都(おだゆうと)選手
・2007年生まれ
・浜松市中央区出身
市立丸塚中学校→県立浜松工業高等学校在学中。2024年遠州ハママツモータース設立時から所属。個人では県代表として国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会eモータースポーツ部門U-18に出場(2020年から5年連続)。
浜松を拠点に活動しているe(イー)モータースポーツチームの遠州ハママツモータース。チームのドライバーとして活躍する尾田結都選手(18歳)にお話を伺いました。
◇eスポーツとは…「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称(スポーツ庁ホームページより)
◆eモータースポーツを始めた経緯を教えてください
もともとモータースポーツが好きで、小学6年生の頃に市内のサーキットでカート競技を習い始めました。
でも、サーキットで走れるのは週1日だけ…。ほかの6日間をどう有意義に過ごすかを考えて、家でレースゲームを使って練習することにしました。ゲームといっても、プロのモータースポーツ選手が自主練習に使うほど精度は高いものです。これがバーチャル空間でのモータースポーツ(eモータースポーツ)との出会いです。
ちょうどその頃(2019[令和元]年)から、国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(旧国体(こくたい)/以下、国(こく)スポ)の文化プログラムでeスポーツの全国大会が実施されることになりました。小学生で国スポの県代表になれたらかっこいいな、挑戦しよう!という気持ちで取り組みました。
◆eモータースポーツの魅力は
「アクセルを踏む」「ハンドルを切る」といった操作は実際の車と同じなので、親しみやすいところが魅力だと思います。
◆チームでの活動は
UNIZONE(ユニゾーン)(eモータースポーツの国内リーグ)に参加するほか、一般の人向けの体験会など地域の人にeモータースポーツを身近に感じてもらえるような活動をしています。
◆どんな練習をしていますか
本番と同じコースと車両で走り込みをしたり、チームメンバーとオンライン上で模擬戦をしたりしています。
eモータースポーツは、自分だけでなく他の選手の走行データも数字で確認できるので、それらのデータを比較して、「自分はこの区間が苦手なんだな」「ここはもう少しアクセル踏み込めるな」などと分析して技術を磨いています。
◆個人でもレースに出ていると聞きました
国スポと、車やゲームのメーカーが主催する大会などに出場しています。秋から冬にかけては国スポが中心になります。そのほかの大会は、年間を通じて出場しています。
◆国スポではどう感じましたか
予選を勝ち抜いて県でただ一人選ばれたうれしさと同時に、代表としての責任を強く感じました。
今年がU-18に出場できる最後の年なので、全国制覇を目指して頑張ります!
◆夢をかなえるために大切なことは
「自分で無理だと思わないこと」だと思います。例えばモータースポーツを始めたいと思っても費用がたくさんかかると知って挫折してしまう場合もあると思います。でも、eモータースポーツなら比較的安く始めることができます。何かハードルがあっても、諦めなければどこかに可能性が転がっているかもしれません。それを見つけることで夢に近づけると思います。
近年ではeモータースポーツ選手がリアルなモータースポーツへ挑戦するという新しい流れもあって、僕もまさにそこを目指しています。簡単な道ではありませんが挑戦を続け、僕の挑戦がさらに下の世代にもいい影響を与えられたらと思います。
■遠州ハママツモータースinformation
◇eモータースポーツ体験会・トークショー
8月23日(土)11:00〜15:00
遠鉄百貨店本館8階中央ひろば(中央区砂山町)
◇UNIZONE2025 最終戦
9月23日(火)13:00〜17:00
イタヤマチバル(中央区板屋町)
詳細はウェブサイトで
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