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私たちがするべき災害への備えとは・2

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静岡県浜松市

■避難所生活の長期化による健康への影響
〜健康被害を増大させないための支援〜
[業務内容:避難所などでの健康支援]
私たち第2陣の保健師チームが健康支援のために珠洲市に入ったのは、災害から10日ほどが経過した時期でした。地震による被害は甚大で、避難所に避難している人たちは、既に身体的、精神的に大きな疲労を抱えており、長引く避難生活により健康状態の悪化が懸念される状況でした。
今回、避難所で健康支援を行う中で、皆さんに平常時から習慣付けられると良いと思ったことなどを3点お伝えします。

(1)持病の薬や薬の情報を用意しておく
避難所では、心身の不調を訴える人や持病の薬が途絶えている人などが数多くいました。持病のある人は、予備の薬や薬の情報を持っていると、災害時でも正しく服薬できます。

(2)感染対策
風邪や新型コロナ、インフルエンザなどの感染症も拡大傾向にあったため、避難所の感染対策を徹底し、疾病によっては隔離の調整をするなど、まん延防止に取り組みました。避難時には、消毒用アルコールやマスクを準備することや、居室や共用場所(特にトイレ)の掃除を定期的に実施し、清潔を保つことも重要です。

(3)エコノミークラス症候群や便秘の予防
避難生活(車中泊も同様)では、同じ姿勢でいることが増えて運動量が減少したり、トイレの回数を減らそうと水分を控えたりしがちです。エコノミー症候群や便秘の予防には、作業や運動で身体を動かし、適切な水分摂取をすることが大切です。
個々に健康を守るための対策をし、さらにお互い助け合って、避難所生活による健康被害を少なくしていけるといいですね。

[支援活動に従事した職員の所属]
健康福祉部天竜健康づくりセンター

◆避難所での健康問題を少しでも減らすために…
◇食や栄養の問題を後回しにしない
避難所では特別な調理ができないため、カロリー制限などをすることは困難です。
栄養問題を抱えたまま避難所での生活を続けた場合、疾病の発症や持病の悪化につながる場合があることから、避難が長期化する場合は、支援に来ている医師や保健師などに早めに相談をしましょう。

◇お薬手帳が有効
支援に来ている医師や薬剤師などに、「この薬がほしい」と伝えるためには、お薬手帳が有効です。ほとんどの医師は、お薬手帳を見れば病気の状態や治療について想像することができます。
お薬手帳の必要な部分のコピーを非常持ち出し袋に入れておきましょう。

■1人当たり3×7=21
[業務内容:給水所における給水支援]
浜松市上下水道部の職員4人が、1月3日早朝から石川県内で応急給水活動を開始しました。給水所では常に行列ができ、途切れることはありませんでした。応急給水活動をしていると、不便な生活を強いられている中でも、多くの被災者から感謝やねぎらいの言葉をいただきました。
また、トイレ、風呂、洗濯機など普段当たり前のように使用しているものが、水が断たれたことで使用できなくなり、「水の大切さがよくわかりました」と高齢の女性がしみじみと話された事がとても印象的でした。
地震によって断水した被災地の人は、飲料水を確保することから始まります。地域にいくつか開設される給水所に、ペットボトルやポリタンクを持参し、水を詰めて持ち帰ることになります。家庭用ごみ袋も水を詰めることができます。また、水を運ぶ時の負担を軽くするため、リュックサックやキャリーカートがあれば便利です。
地震が発生したときのために、1人当たり1日3リットルを7日分(21リットル)の飲料水の備蓄を推奨しています。また、飲料水のほかに、手洗いやトイレなどに使う生活用水も必要です。
浜松市上下水道部では、1月3日から災害時に給水所開設場所がわかるアプリ「すいすい」のサービスを開始しました。「すいすい」のマイページから応急給水所開設状況のほか、上下水道料金や過去の使用水量実績なども確認できます。
水道は私たちの暮らしの中で、なくてはならないものです。もしも断水をしたらどうなってしまうのか想像して、何の備えをしてどう行動すれば命が助かるかを日頃から考えておきましょう。

[支援活動に従事した職員の所属]
上下水道部お客さまサービス課

◇「すいすい」アプリの登録
災害などにより断水した際、応急給水開設状況が確認できる「すいすい」アプリの登録をお願いします(登録・利用料は無料)。水道検診時にお配りしている「使用水量等のお知らせ」を用意し、記載してあるお客さま番号を入力すると登録できます。

https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/service/cloudservice-suisui.html
※QRコードは本紙をご覧ください。

◇飲料水の備蓄方法
飲料水を備蓄する方法として、災害時用に買い置きした水を日常的に消費しながら、消費した分を補充するローリングストック法がおすすめです。古いものから使い、使った分は必ず補充することで、一定の備蓄量を維持でき、鮮度も保つことができます。

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