■〜被災地で支援業務に従事して職員が感じたこと〜
浜松市では、令和6年能登半島地震の被災地である石川県珠洲市などへ職員を派遣し、支援活動を行っています。
今月は、市民の皆さんの防災対策の一助となるよう、被災地支援業務に従事した職員が、活動を通して感じたことなどを掲載します。
2024(令和6)年1月1日、午後4時10分ごろ、石川県能登半島で最大震度7を観測する地震が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは7・6で、平成7年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を起こした地震はマグニチュード7・3だったことから、今回起きた地震は、とても大きな地震であったことが分かります。
この地震により石川県では、輪島市や志賀町で震度7の非常に激しい揺れを観測したほか、震度6強や6弱を観測した地域も多くありました。
2月13日現在、石川県全体の死者数は241人、住家被害(全壊や半壊、一部破損など)は6万5千棟を超える甚大な被害となっています。
◇日本で過去30年の間に50人以上の死者を出した地震・津波 気象庁ホームページより一部抜粋
※令和6年(2024年)能登半島地震の人的および物的被害数は、石川県危機管理監室が発表した2月13日(火)14時現在のものです。
死者数には災害関連死15人が含まれています
■備えよう!あすは我が身
[業務内容:現地災害対策本部の運営支援]
私を含め3人は、1月2日に災害対応全般を支援するチームとして珠洲市役所に向かいました。
珠洲市に近づいてくると家屋倒壊が目立ってきて、倒壊していない建物でも窓ガラスが割れていたり、サッシが外れていたりするような状況でした。特に2階建ての古い木造建物は、1階はもとより2階もつぶれている建物も多くあり、耐震対策の重要性を改めて痛感しました。
市民の皆さんも、いま一度、住宅の耐震性能を確認して、耐震性が低い場合には、ぜひとも対策を行ってください。また併せて家具の固定も忘れずにお願いします。
珠洲市災害対策本部で私たちは、孤立集落の解消に向けて支援をしましたが、解消は1月19日までかかりました。その間、陸上自衛隊の全面的な協力を得て、ほぼ毎日、食料や飲料水に加え、灯油やガソリンなどの物資を徒歩で孤立集落に住む人たちのところへ運んでもらいました。
本市でも孤立が予想される集落に住んでいる皆さんは、一般的に必要とされる7日分以上の食料や燃料などの備蓄を進めてください。市としても孤立が予想される集落を含む天竜区などを対象に、食料などの備蓄量を増やしていきます。
最後に、本市では南海トラフを震源とする地震が想定されています。今回の地震を踏まえ、「あすは我が身」を意識し、市民の皆さんにも地震に備えていただきたいと思います。
[支援活動に従事した職員の所属]
危機管理監 危機管理課
■我が家の防災対策
浜松市のホームページでは、災害に備えて自分でできることを考え対策しておく“我が家の対策(自助)”を掲載しています。この機会に、ぜひ確認してみてください。
掲載している内容:
・家具転倒防止事業(補助事業)について
・備蓄についてなど
【市HP】「我が家の対策」で検索
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/bosai/bosai/jijo/index.html
問合:危機管理課
【電話】457-2537
■令和6年能登半島地震の被災地への支援について
令和6年能登半島地震の被災地への支援情報については、日々内容が変化していることから、最新の情報は、各ホームページで確認をお願いします。
◇石川県(義援金・各種支援)
石川県のホームページ
【HP】「石川県 能登半島地震に関する情報」で検索
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/202401jishin.html
◇日本赤十字社による災害義援金の受け付け
(現在の配分先…石川県、富山県、新潟県、福井県)
・現金持ち込みの場合
下記の浜松市地区本部で受け付けています
※地域を限定して寄付したい人は、振り込みを利用してください。また、受領証を希望する人も、可能な限り振り込みでの寄付をお願いします
・振り込みの場合
【HP】「日本赤十字社 災害義援金」で検索
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/20240104/
※掲載した情報は2月9日時点の内容です。支援内容などについては、今後変更となる場合があります
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