■第16回 冬に多い感染性腸炎に注意!
◇感染性腸炎を予防しましょう
感染性腸炎の中でも一番有名なものはノロウイルスです。ノロウイルスの潜伏期間は12時間~2日ほどで、主に腹痛や下痢、嘔吐(おうと)の症状がみられ、2〜3日程度で回復します。
◇感染性腸炎の感染経路
(1)人→人:感染した人の便や嘔吐物を処理した後、手指についたウイルスが口から侵入。嘔吐物が飛散乾燥して口から侵入
(2)人→もの・食品→人:ウイルスに感染した人が調理し、汚染された食品を食べて口から侵入
(3)食品→人:ウイルスで汚染された食品を加熱不十分な状態で口から摂取し侵入
◇予防法(1)こまめな手洗い
せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。帰宅時、食事やトイレの後は必ず行いましょう。最近はアルコール消毒をする頻度が増えましたが、感染性腸炎のウイルスには効果がないため注意してください。
手洗いのポイント:
(1)せっけんを使い十分にこすり洗いを30秒程度、指先までしっかりと行いましょう
(2)ウイルスが家族内で広がるのを防ぐためタオルの共有は避けましょう
(3)水道の蛇口は洗う前の手で汚染されている可能性があります。蛇口を洗うかペーパータオルなどを利用して閉めるとよいでしょう
◇予防法(2)食品の加熱
加熱する際は85℃以上、1分間以上の加熱が有効です。
◇予防法(3)感染者の嘔吐物、糞便の処理
マスクや使い捨て手袋などを着用しふき取り、次亜塩素酸での消毒が推奨されています。ふき取ったペーパー、手袋などはすぐに外し密閉して処分してください。換気も重要です。
【市HP】「ノロウイルス」で検索
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/seiei/health/knowledge/ichoen.html
問合:佐久間病院
【電話】965-0054
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