■第12回 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防
誤嚥とは、口から食道に送られる食べ物や唾液などが肺の方に入ってしまうことです。この誤嚥が原因で発症する肺炎を誤嚥性肺炎といいます。誤嚥性肺炎は、65歳以上の高齢者の肺炎の多くを占めており、ものを飲み込む働きである嚥下(えんげ)機能の低下、体力や抵抗力の低下などが主な理由です。
今月は誤嚥性肺炎の予防方法について紹介します。
◇予防方法
(1)良い姿勢で少しずつゆっくり食べる
(2)水分でむせる場合は、とろみをつけるなど調理を工夫する
(3)準備運動やストレッチを行うことにより、食べるための筋肉を動きやすくする
◇食べるときの姿勢
○の姿勢
・顎(あご)が引けている
・身体とテーブルの距離は、こぶしひとつ分くらいあける
・椅子に深く腰をかける
・足底が床についている
×の姿勢
・背中が丸くなっている
・顎が突き出ている
・身体とテーブルの距離が遠い
・足が浮いている
■嚥下(えんげ)体操でむせにくい身体づくりを!
◇食べる前の準備体操
・頬を膨らませたりすぼめたり
・舌で左右の口角を触れる
(2~3回繰り返す)
◇嚥下おでこ体操
・頭と手のひらでおしくらまんじゅう
額に手を当てて抵抗を加え、おへそをのぞきこむ(5秒×3回)
◇発声訓練
・カラオケでも朗読でもよい。
なるべく大きな声を出す(5~10分)
【HP】「藤島式嚥下体操セット」で検索
https://www.hriha.jp/section/swallowing/gymnastics/
浜松市リハビリテーション病院では、誤嚥性肺炎予防のため、特別顧問藤島医師が考案した「藤島式嚥下体操セット」を行っています
問合:健康増進課
【電話】453-6125
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