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市長コラム

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静岡県浜松市

■幸福度ランキング1位奪取
一般財団法人日本総合研究所が発表する、全国20政令指定都市の幸福度ランキング2022年版で、浜松市が総合ランキング1位に返り咲きました。2018年に総合1位になった浜松市ですが、2020年は、さいたま市に抜かれ2位に甘んじました。しかし、このたび再びトップを奪還しました。
このランキングは、都市の基本指標に加え、健康・文化・仕事・生活・教育という5分野の47指標で評価され、総合点で順位が決まるものです。
浜松市は健康分野と生活分野が2位と高順位で、健康で豊かな市民生活を送ることができる環境が整っていること、また基本指標も3位となり、「財政健全度」や「勤労者世帯可処分所得」など、自治体としての基本的なポテンシャルが高いことが評価され、総合ランキングでトップとなりました。横浜や名古屋、大阪、福岡など、そうそうたる政令指定都市がひしめく中で、堂々の1位に輝いたことはとても喜ばしいことです。
転勤族の人などから、「浜松は自然が豊富な一方、都市機能も充実している上、優良企業も多く、人々が豊かに暮らせるとてもいい街ですね」といった評価をいただきますが、改めてさまざまな要素で分析され、数値化されるとうなずけます。
最近LWC指標(ウェル・ビーイング指標)というものが注目されています。これは政府が進める「デジタル田園都市国家構想」において、都市の幸福度を計測する指標として活用されることになっています。LWC指標の特徴は、まちづくりにおける「人間中心主義」を明確化すること。市民の視点から「暮らしやすさ」と「幸福感(ウェル・ビーイング)」を数値化・可視化すること。都市間の競争ではなく、自治体が「個性を磨く」ための指標として活用することなどです。
日本総研の都市の幸福度ランキングは、各分野の指標で都市を分析評価するものですが、LWC指標の方は、ランキングを競うのではなく、都市の幸福度を人間中心の視点から分析し、自分の都市の状況を客観的に把握し、長所を伸ばしたり、弱いところを強化したりして、住民がより幸福に暮らせる街を作り上げていくためのツールとするものです。
浜松市は他都市に先駆けてLWC指標を導入し、都市の分析を始めています。また、この分野の専門家によって、浜松の研究も始まりました。これからは、感覚的に評価していた都市の状況が、客観的に分析評価される時代になりました。デジタル時代の進化した都市政策が始まろうとしています。

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