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IEYASU NEWS

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静岡県浜松市

今月は、大河ドラマ「どうする家康」に夏目広次役で出演され、10月14日に浜松城・一日城主を務めた甲本雅裕さんのトークショーとインタビュー内容を皆さんにお届けします。

■浜松城・一日城主として、活動されていかがでしたか?
浜松城に登城したのは初めてでしたが、なぜか懐かしい気持ちになりました。天守閣の最上階から外を眺めたとき、殿(松本潤さんが演じる家康公)が隣に居て、武田軍がやってくる!と思う自分がいました。とても不思議な時間でした。

■甲本さんにとって、浜松はどういった存在になっていますか?
これまでも、さまざまな役を演じさせていただきましたが、夏目広次という役は、これまで演じてきた役の中でも特に自分の中に刻まれる役でした。
僕の中にはこれからもずっと夏目広次が居て、浜松を訪れるたびに、懐かしく、そして戻ってきたという気持ちになる場所だと思っています。

■お気に入りの浜松の食べ物はありますか?
先日、小豆餅というお菓子をいただきました。これが、※あの小豆餅かと思いながら食べたのですが、とてもおいしかったです。こんなおいしいお菓子なんだから、殿(本物の家康公)、きちんと代金を払わないとだめですよ!と思いました。
※小豆餅:三方ヶ原の戦いで、家康公が浜松城に敗走する際に茶店に寄って食べたとされるお菓子。食べている途中で敵の気配を感じて代金を払わずに店を飛び出したので、店主が代金をもらうために家康公を追いかけたという話

■プライベートで犀ヶ崖古戦場を訪れたとお聞きしましたが
5月下旬に来たのですが、犀ヶ崖に着いた途端、碑の文字が読めなくなるほどの豪雨となり、夏目広次から「お前、遅いぞ!」と怒られているようで、「すいません」と心の中で謝りました。
碑を見ていると、夏目広次が語りかけてきているようで、「大河で演じた内容はドラマだぞ。真実は違うぞ」と。
でも帰り際には「でも懐かしかったな」と言ってくれたような気がします。
※犀ヶ崖古戦場の一角に建てられている碑には「夏目広次」ではなく「夏目吉信」と刻まれています。※「夏目吉信」の「吉」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

■甲本さんにとって犀ヶ崖古戦場とはどんな場所ですか?
歴史的に残ってる場所には、必ず意味があります。犀ヶ崖という場所が、家康にとってどういった場所であったのかということに思いを馳(は)せ、実際に何かあった場所、起こった場所に立つことで、何か感じることがあるかもしれません。
興味のある人には、ぜひ犀ヶ崖古戦場を訪れていただき、何かを感じてほしいと思います。

■大河ドラマの撮影エピソードを教えてください
夏目広次が殿の身代わりとなって討ち死にするシーンのとき、自分の言葉を一言入れているんです。それがあって、あの笑顔になっています。
武田軍の赤備えに刺され、命からがらというときですが「やっとじゃ」って言ってるんです。このために生きてきた、やっと殿の役に立てる時がきた!という思いの「やっとじゃ」。
残念ながら放送では使われませんでしたが、でも、最後にあのセリフを言ったことで、あの笑顔になれました。
それと、討ち死にのシーンを撮り終えた後、じつは酸欠状態になってしまい救急車で病院に運ばれました。あのシーンに携わるにあたって、魂を込めることができていたのかなと思っています。夏目広次という人物に思い入れを持って撮影に臨めていたんだと、改めて感じることができました。

■浜松の皆さんに、浜松城主としてメッセージをお願いします
不安や大変なことは誰しもが抱えていると思います。でも笑うってことが一番大切かなと思い、僕も一生懸命笑っています。
浜松の皆さん、笑おうや!

■人物紹介
夏目広次(なつめひろつぐ)
実務能力には優れているが、控えめな性格で個性派ぞろいの家臣団の中では目立たない存在。武田軍との三方ヶ原の戦いでは、身を挺(てい)して家康の敗走を助ける。

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