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あなたが地域が「消防団」を強くする!(2)

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静岡県浜松市

■これからも「災害」から「地域を守る」ために
今後も重要度が増すことが想定される消防団。団員確保のために国や自治体が行っている取り組みや地域のために活動している団員などの声を紹介します。

◆浜松市長の太鼓判 学生消防団活動認証制度
消防団活動で一定の実績を収めた大学生などに対して証明書を交付する制度です。
浜松市では、2017(平成29)年度に導入し、7人に証明書を交付(10月31日現在)しています。公的に証明書を交付することで、大学生などは就職活動においてアピールすることができ、企業は社会貢献実績や団体行動などを身につけた人材を確保することができます。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hfdsoum/gakusei.html

◇VOICE 消防団員(20代・大学生)
親の知り合いの消防団員に誘われて、入団を決めました。
現在は、学んだ応急救護の知識(AEDや骨折時の三角巾の使い方など)を実践形式で教えています。
私は社会福祉士を目指しているので、消防団活動で得られる知識や経験は将来すごく役立つものだと感じています。大学生活との両立もできていますし、消防団に入団して損することはないと思います。
東区支団教育隊応急救護指導部
三村日陽(みむらひなた)さん

◇VOICE 消防団員(20代・大学生)
友達の三村さんに誘われて、一緒に消防団員から説明を受けているうちに興味が湧き入団しました。
学んだ応急救護の知識を地域の人に教え、「分かった」「できた」と喜んでくれる姿を見るとうれしくなりますし、やりがいを感じます。私の目指している理学療法士になるためにも役立つ経験ができていると思います。
東区支団教育隊応急救護指導部
戸塚美那(とつかみな)さん

◆消防団協力事業所表示制度
消防団活動に積極的に協力している事業所などを協力事業所として認定し、表示証を交付するものです。消防団活動に協力することが、地域に対する社会貢献度および社会責任として広く認められ、事業所の信頼性が向上するとともに事業所の協力により地域防災体制の充実を図ります。
浜松市では、2019(令和元)年度から導入し、132の事業所に表示証を交付(10月1日現在)しています。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hfdsoum/disaster/shobo/fddan/index.html

◆消防団の活動に協力する事業所等を応援する県税の特例に関する条例
静岡県が県民の生命・財産を守る消防団員の減少に歯止めをかけるため、消防団活動に協力してくれる事業所などの増加を目的として定めた条例です。2012(平成24)年度から実施されており、認定された事業所などは事業税の控除を受けることができます。
また、2016(平成28)年度からは制度を改正し、控除額の上限が100万円に引き上げられるなどの拡充が行われています。
https://www.pref.shizuoka.jp/bosaikinkyu/shobo/shobohonbu/1040351/1030273.html

◇VOICE 協力事業所
地域に密着した業務を行っているため、消防団などの地域活動には、今後も継続して協力していきたいと考えています。消防団員を社員として雇用していることで、協力事業所の認定や事業税の控除を受けることができ、会社としては助かる部分もあります。
火災が発生して社員が出動すると、ほかの社員の負担が大きくなることもありますが、できる限り社員が迷いなく出動できる環境をこれからも作っていきたいと思います。
池谷配管工業有限会社
代表取締役 池谷裕文(いけやひろふみ)さん

◇VOICE 消防団員(40代・会社員)
私の勤務先は消防団の活動を理解してくれています。消防団は団員それぞれが持つスキルを活用しながら地域貢献できる身近な活動だと思います。私の場合、配管工事などをしているので、災害時には重機を運転できますし、おおよその消火栓などの位置もわかります。消防団活動は完全なボランティアではなく、火災現場へ出動したり、訓練に参加したりすれば手当てが出ます。活動中に負傷した場合には補償制度もあるので、安心して活動できています。
浜北区支団浜名分団(池谷配管工業有限会社勤務)
山田晋(すすむ)さん

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