■安全安心のための道路整備
去る10月6日、国土交通省の防災ヘリ「まんなか号」に、同省中部地方整備局長や湖西市長とともに搭乗し、本市の天竜川流域や、三遠南信自動車道、浜松湖西豊橋道路、国道1号などの道路の整備箇所を上空から視察しました。
天竜川流域では、昨年の台風や今年6月の豪雨による災害の現場の状況を確認しました。通行規制を伴う道路被災箇所は160件以上にのぼり、いずれも地理的条件の厳しいところばかりですが、早期復旧に向け、土木職員を中心に精力的に作業に取り組んでいます。今年度末には8割の復旧が見込まれるまでとなったことが上空からも確認できましたが、なお一日も早い復旧に向け、全力で取り組まなければと感じました。
一方、現在整備が進む三遠南信自動車道は、三遠南信地域を結ぶ基軸として、広域的な交流や物流の活性化の観点から重要ですが、そればかりでなく、豪雨や地震といった災害時においても地域の交通を確保する「命の道」として機能するものであることが、上空から見て改めてよく分かりました。本市で同時に取り組んでいる国道152号の現道改良とともに、これらの事業が着実に進むよう、国に対してもしっかり要望していきます。
また、国道1号浜松バイパスは、渋滞緩和を目指し、長鶴町〜中田島町を立体化および拡幅する計画が国で進められています。昨年度から地質調査などが始まっており、この事業により国道1号や周辺道路の渋滞が緩和され、交通の円滑化や安全性の向上につながるよう、上空からも大いに期待したところです。
浜松市は、道路管理延長が8506kmと政令指定都市ではダントツの1位です。その維持管理には多額のコストがかかりますが、市民の皆さんが安全安心に暮らせる地域をつくるため、緊急性や重要度の高いものから順次、国や県とも連携の上、着実に道路整備を進めていく必要性を、今回の視察で改めて感じました。
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