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【特集】これからの地域産業を担うIT人材の育成・2

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静岡県浜松市

■ロボットコンテストの誘致
市では、産(地元企業)、学(静岡大学)と連携して、WRO(ワールド・ロボット・オリンピアード)2022 Japan決勝大会を誘致しました。
WROは、2004年にシンガポールで始まった国際的なロボットコンテストです。ロボット競技への挑戦を通じて、子供たちや若者の創造性と問題解決力を育成することを目的としていています。こうした大会の開催を通して、科学・技術体験機会を提供し、子供たちの理数分野、科学・技術分野への興味関心を高めています。
大会では、あらかじめプログラミングを行った自律型のロボットにコースを走らせ、そのスピードや精度を競ったり、ロボットの企画・開発・プレゼンテーションを競ったりします。
19回目となる今大会は、夏休み期間中に全国37地区で予選大会が開催され、予選を通過したチームが浜松市で開催される全国決勝大会に出場します。決勝大会で上位に入賞したチームは、日本代表としてドイツで開催される国際大会に出場することができます。

◇子供たちのプログラミングやロボットへの関心を高めるきっかけに
第19回WRO 2022 Japan決勝大会in浜松実行委員会会長 塩見彰睦(あきちか)さん
機器やロボットを動かしたり制御したりするためには、プログラミングが必要です。しかし、県内には情報技術者を養成する高等教育機関が少ないため、市内の企業では、プログラミング技術者が不足しています。
こうした課題を解決するためには、どうしたらいいかということで、情報技術者を育成する静岡大学と市内企業、そして市が連携してプログラミングに関する人材育成事業が、10年以上も前から始まっています。
小学校でのプログラミング教育が、2020(令和2)年から必修になったことを考えると、当時としては先進的であったと思いますし、産学官によるプログラミングに関する人材育成は、全国でも珍しい取り組みだと思います。
今回、WRO 2022 Japan決勝大会を浜松市に誘致できたことは、こうした取り組みを継続してきたことが評価された結果だと思っています。
地区予選を勝ち上がってきたチームが、ものづくりのまち・浜松に集結します。是非会場に足を運んで、子供たちの真剣で熱い戦いをご覧ください。

◆WRO 2022 Japan決勝大会in浜松
日時:8月28日(日)10:00〜17:00
場所:浜松アリーナ(東区和田町)
定員:1,300人
※入場は無料で、入退場は自由です(感染防止対策をして、来場してください)
【HP】「WRO 決勝大会in浜松」で検索

https://wroj-hamamatsu.jp

▽競技カテゴリー
・Robo Mission(ロボミッション)
およそ2m×1mのコース上の課題をクリアする自律型ロボットによる競技で、クリアポイントとそのスピードを競います。課題攻略に向けたロボットの機構や制御プログラムの開発技術が求められる競技です。

・Future Innovators(フューチャーイノベーターズ)
ロボットを活用して、決められた課題を解決するための企画や開発をプレゼンテーションする競技です。

▼WRO(ワールド・ロボット・オリンピアード)2022 Japan決勝大会の見どころとは…
運営委員長に聞きました
・小・中・高校生がロボットに向き合うエネルギーを感じてください
第19回WRO 2022 Japan決勝大会in浜松実行委員会運営委員長 松本好司(よしじ)さん
今回開催するWRO 2022 Japan決勝大会では、「フューチャーイノベーターズ」と「ロボミッション」という2つの競技が行われます。
このうち、競技スペース上に置かれたブロックを指定された場所まで運び、そのスピードや正確性を競う「ロボミッション」という競技の最大の特徴は、人間がリモコンを使ってロボットを操作しないという点です。
では、どうやって走ったり、ミッションをクリアしたりしていくの?となると思いますが、その答えはプログラムです。
参加者はレゴブロックという一般にも販売されているパーツを組んで、ロボットを作ります。そのロボットに独自のプログラムを施して、ロボットを制御します。
勝負のカギは、ミッションをクリアするための創意工夫とチーム力。中には、大人では思いつかないような作戦を考えるチームもあります。
今大会は、コースと客席が近いため、参加者がロボットの制御に悪戦苦闘する姿や、ロボットが思い通りに動いた時の歓喜を間近で見ることができると思います。

◎この特集に対するお問い合わせは、創造都市・文化振興課(【電話】457-2413)へお寄せください。

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