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はままつ魅力発見伝 浜松市の魅力を表紙の写真と共に紹介します。

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静岡県浜松市

■長楽寺梅のトンネル
北区細江町気賀にある光岩山長楽寺。客殿から200メートルほど北に本堂跡に続く「梅のトンネル」があります。平安初期に建立されたと伝わる歴史ある長楽寺ですが、昭和22年の農地解放では、収入を失い困窮したそうです。その時、当時の住職や檀家、地域の人々は収入を得るためにと雑木林を切り開いておよそ200本の梅の木を植えました。
長楽寺の吉田真譽(しんよ)尼僧が6年前に長楽寺に来た時には、倉庫から梅の実の選別器具が出てきたそうで、そのエピソードからも梅の実を売って収入を得ていたことがうかがえます。
表紙の写真は、3月初旬、梅のトンネルの中に続く、ゴツゴツとした石の階段を登った先で撮影しました。
本堂が解体されてから40年以上が経つ今でも、檀家や地域ボランティアの皆さんの手によって梅のトンネルが維持されています。
吉田尼僧は「訪れる皆さんには、この風景や梅の香りから歴史をつないできた人々の思いを感じていただきたい。ボランティアの皆さんの高齢化が進んでいますが、協力してくださる皆さんの手をお借りして梅のトンネルを後世に残していきたい」と話してくれました。
◎4月の長楽寺ではドウダンツツジやさまざまな山野草が見頃を迎えます。

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