■デジタル時代のマイナンバーカード
新型コロナウイルスの脅威が続く中、一気に進んだのがデジタル化です。人との接触が感染を広げる大きな原因になるということで、在宅でのテレワークという働き方が定着しつつあります。会議やイベントも大人数での開催が難しくなったため、ズーム(オンライン会議用のアプリ)などを活用したオンラインミーティングが日常化しました。私もしばしばシンポジウムなどに参加しますが、ほとんどがオンライン開催になりました。オンラインの利点は、東京など遠隔地の会場へ移動する必要がないため、気軽に参加できることです。コロナの感染が終息しても、テレワークやオンライン会議などはさらに進化していくと思います。
各種手続きや決済もデジタル化が進んでいます。コロナの影響もあり、私も現金を使わなくなりました。クレジットカード、ICカード、スマートフォンなどで、ほとんどの決済が済んでしまいます。さまざまな手続きもおおむねオンラインで行うようになりました。
こうしたデジタル社会を促進するために重要な基盤となるのが、マイナンバーカードです。マイナンバーは、個人を識別するために、全ての国民に付与された12桁の個人番号で、既に皆さんもお持ちです。そのマイナンバーと共に顔写真や住所、生年月日などの個人情報が記載されたICチップ付きのカードが、マイナンバーカードです。このカードは個人の身分証明書として、今後は多くの手続きや各種証明に利用できる大変便利なものとなります。
先日私はマイナンバーカードを活用して、ワクチンの接種証明を取得しました。デジタル庁のホームページからスマートフォンに「接種証明アプリ」をダウンロードし、マイナンバーカードを読み取れば、接種証明が取得できます。たった数分の作業で終わりました。もしこの接種証明を紙の申請用紙で役所に申請し、紙で受け取るとなると、大変な労力と時間がかかります。そうした煩雑な手続きが、デジタルを活用すれば一瞬で済みます。しかも紙の証明書を持ち歩かなくても、スマートフォン自体が接種を証明してくれるワクチンパスポートとなります。
マイナンバーカードは、既に健康保険証として利用できるようになりましたし、次は運転免許証としての利用も検討されています。つまりこれまで別々になっていた証明書が、マイナンバーカード1枚で済む時代がやってくるわけです。
今後、浜松市もオンラインによる行政手続きを増やしてまいります。その際に必要となるのがマイナンバーカードです。市では現在、マイナンバーカード取得を積極的にお勧めしていますので、まだお持ちでない人は、ぜひ取得をお願い申し上げます。
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