〜松村邦洋さんトークショー〜
11月初旬、オープン前の「どうする家康浜松大河ドラマ館」で、タレント・松村邦洋さんのトークショーを開催しました。大河ドラマを見続けてきた松村さんが語る、家康公の魅力とは。トークの一部を紹介します。
■イベントレポート
◇失敗から学んだ家康公
家康公は三方ヶ原の戦いで武田軍に負けてしまいますが、そのときの武田軍の戦法を、関ヶ原の戦いでは逆に自軍で用いて勝利しています。同じ失敗をしないところや、失敗したら自分がなぜ失敗したのかを考え、次に生かしたところが家康公の強さだと思います。浜松で苦労したからこそ天下をとれたのではないでしょうか。
武田軍から逃げる際、茶屋で小豆餅の代金を払いそこねたという伝説がありますね。茶屋のおばあちゃんからは逃げられなかったんですね(笑)。「小豆餅」や「銭取」(バス停の名前)などの地名がいまだに残っていることが興味深いです。それも浜松の財産だと思います。
◇家康公を支えた家臣たち
三方ヶ原の戦いでは浜松城へ逃げ帰る家康公を守るために、家臣が身代わりとなって命を落としました。優秀な家臣たちを失った家康公は、家臣こそが大事であると気付いたのではないでしょうか。長年にわたり家康公を支え、江戸幕府の基礎作りに貢献した徳川四天王の顔ぶれを見ても、家康公は家臣に恵まれていたと思います。
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浜松の皆さん、ぜひ大河ドラマで盛り上がりましょう!
▽松村邦洋さんプロフィール
山口県出身。NHK大河ドラマがきっかけで“大の日本史好き”になり、DJ日本史などの歴史関連番組や企画に多数出演。自宅の本棚には“歴史の本”がずらりと揃っている。
■ゆかりの場所を訪ねて
◇戦いの記憶が残る犀ヶ崖
家ジョの2人は、三方ヶ原の戦いを知るために、犀ヶ崖資料館のある犀ヶ崖古戦場(中区鹿谷町)に行ってみました。その付近には、三方ヶ原の戦いで討死した家臣である夏目吉信や本多忠真(ただざね)を顕彰する石碑もありました。
まりちゃん:夏目吉信は敗走中の家康公の身代わりになったんだって。「我こそは家康なり」といって、犀ヶ崖付近で武田軍の前に立ちふさがって、討ち死にしたらしいよ。
あいちゃん:本多忠真は、自ら殿(しんがり)※を買って出て、武田軍の猛追撃を食い止めたとのことだよ。
家臣たちが命懸けで家康公を守ったんだね。
※一番後ろのこと
◎場所は「家康の散歩道」HPで確認
【HP】「家康の散歩道」で検索
https://hamamatsu-daisuki.net/ieyasu/walking.html
■【ピックアップ】夏休みの自由研究
◇「家康賞」表彰式を開催
市では今年、小・中学校の社会科の先生の協力のもと、夏休みの自由研究に家康部門を特別に設けました。家康公にちなんだテーマの作品の中でも素晴らしい研究をしてくれた皆さんを表彰しました。
▽家康賞
・小野寺智人さん(井伊谷小4年)
「一日徳川家康体験〜ステイホーム(城)しよう〜」
家康公が江戸城に住んでいた頃の1日の予定を調査
・小林美稀さん(八幡中2年)
「徳川家康と共に戦った女性達」
家康公の正室の築山御前(つきやまごぜん)と、引間城の女城主だったお田鶴(たづ)を研究
受賞作品はHPでも紹介しているよ!
【HP】「出世の街浜松 かわら版」で検索
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