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【出世大名家康くんのおでかけ日記】家康くんと一緒に、浜松の注目スポットをチェック!

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静岡県浜松市

■今月のテーマ 維持・向上すべき歴史的風致〜三ヶ日みかん編〜
○家康くん:拙者の胸元の家紋もミカンなのじゃ
秋は実りの季節。浜松の実りといえば、これから旬を迎えるミカンを連想する人も多いのではないでしょうか。ミカンは市の花にもなっており、市民にとって身近な存在です。今回は「浜松市の維持・向上すべき歴史的風致※」の一つにも選ばれている“三ヶ日みかん”についてご案内します。

●恵まれた土地、環境
斜面を開墾し、段状に切り開いた畑で栽培され、傾斜地ならではの日当たりの良さ、水はけの良い土壌特性を生かし、良質なミカンが育ちます。
○家康くん:浜名湖を見下ろすように広がるミカン畑、とても美しい景色なのじゃ!

●三ヶ日みかんの始まり
享保年間(1716〜1736)に山田弥右衛門が紀州那智地方(現在の和歌山県)から紀州みかんの苗を持ち帰ったことが、三ヶ日のミカン栽培の始まりとされています。その後、加藤権兵衛が甘みの強い温州みかんの苗木を三河国吉良地方(現在の愛知県)から導入し、さらに栽培は広がりました。しかし、大正になると衰退。理由の一つとして、生産技術が未熟なことがありました。そこで専任技術者として中川宗太郎が着任、ミカン栽培者に近代的な技術を指導したことで、これ以降、三ヶ日のミカン栽培は発展していきました。そんな先人たちの偉業を後世に残すため、柑橘頌徳碑(かんきつしょうとくひ)が建立されました。10月下旬〜11月には「柑橘頌徳祭」が行われます。式典には、先人たちの子孫と関係者が集い、感謝と、ミカン産業のさらなる発展が祈られます。

●ミカン畑と石垣
昭和30年代から昭和46(1971)年にかけて造成されたミカン畑は、等高線に沿って階段状に築かれ、表土の流出や、のり面の崩れ防止対策のため石垣が設けられました。石垣には地元で産出する石灰岩などを用いており、緑色のミカンの木と白く帯状に伸びる石垣が地域特有の景観を形成しています。
▽時計台(三ヶ日町福長)
大福寺地区、ミカン畑に通じる街道沿いに、昭和5(1930)年に建立されました。当時から、農作業のため通行する農家の人が時間の確認に利用しています。
▽柑橘頌徳碑(三ヶ日町三ヶ日)
三ヶ日市街地と浜名湖を見渡す稲荷山公園に建立されており、まるで三ヶ日の人々の生活を見守っているようです。
○家康くん:行ってみたいのぅ
この他にも、三ヶ日にはミカンに関係する記念碑や、先人たちの墓所、発祥の地などがあります!見つけることを目的に散歩するのも良いかも?

【Check!】
※「歴史的風致」とは?
地域における昔ながらのなりわいなど人々の伝統的な営みと、その活動が行われてきた歴史的建造物や土地、景観が一体となって形成してきた環境のこと。
令和4(2022)年3月に「浜松市歴史的風致維持向上計画」が主務大臣の認定を受け、6月には、国土交通大臣政務官から市長へ認定証が手渡されました。
本市には12の維持・向上すべき歴史的風致があり、その中の一つに「三ヶ日みかんの栽培にみる歴史的風致」があります。
詳細は市ホームページへ

https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/tochi/rekimachi/keikaku.html

■みかんの里農村公園(北区三ヶ日町大谷)
東名三ヶ日ICから車でおよそ10分。静かで眺めも良いので、自然の中でのんびり過ごしたいときや、ドライブの休憩にお勧めです。
▽展望台へ行こう!
・農村公園の駐車場を出て左に進むと、展望台への入口があります。(看板が目印)

・展望台までは、徒歩でおよそ10分。道のりは少し険しいです。動きやすい服装で行きましょう。

・高山ふれあいの森展望台
正面に浜名湖、東は浜松市街、西は愛知県境の山々が一望できます。TVドラマ「ゆるキャン△2」の撮影でも使われました。
※公園内でのキャンプやバーベキューなどは禁止です。ルールを守って利用しましょう

■みかんの里資料館(北区三ヶ日町福長)
周囲をミカン畑に囲まれた福長地区に所在する「みかんの里資料館」。ここでは、三ヶ日みかんの歴史や栽培方法、昔の農機具などが展示されています。
・昭和26(1951)年に建てられた「旧三ヶ日小学校大福寺分教場」が活用されています。
▽昔の選果機を体験!
・手前のハンドルを回すと、大きさの違う穴の開いた板がバタンバタンと動き、運ばれたミカンは適した大きさの穴に落ちていきます。
※詳しくは広報紙をご覧下さい
開館時間:9:00〜16:30
休館日:毎週木曜日(祝日のときは、その翌日)と12月29日から1月3日まで
駐車場:10台
場所:北区三ヶ日町福長70-20
【市HP】「みかんの里資料館」で検索

https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/nouseibi/culture_art/mikannosato_siryokan/index.html

問合せ:みかんの里資料館
【電話】524-3751

◆ピックアップ!
〇伊勢神宮に献納される三ヶ日みかん
三ヶ日みかんは、毎年11月に伊勢神宮で開かれる「新穀(しんこく)感謝祭」に献納されています。これに先駆け、11月中旬には濱名惣社神明宮(はまなそうしゃしんめいぐう)で「三ヶ日みかん献納祭」が行われています。
・濱名惣社神明宮(三ヶ日町三ヶ日)
背後の山々や境内には巨木が茂り、神聖な雰囲気に満ちています。

〇ミカンのトイレ
三ヶ日にはミカンの形をした公衆トイレがあります。フォトスポットとして人気なので、ぜひ探してみてください♪
・天竜浜名湖鉄道東都筑駅前(三ヶ日町都筑)
駅を利用する人を出迎えてくれます。
・猪鼻湖沿い(三ヶ日町下尾奈)
隣に寺社の案内看板もあります。

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