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■古東土(ふるとうど)のお茶作り
北区引佐町渋川の古東土という山あいの集落では、12軒の農家がお茶作りを営んでいます。
多くの茶畑では機械による茶摘みが一般的ですが、ここ古東土の茶畑は傾斜が強く、大きな機械を入れることができないため、今も手摘み作業を続けています。
摘んだ茶葉は古東土唯一の製茶工場「古細製茶」に集められ、蒸して、冷まして、乾かして、揉んで、そしてまた乾かして…と昔の手作業を巧みに再現した機械で製茶されます。
特に「蒸し」や「火入れ」はお茶の味や香りを左右する大事な工程。昭和の初めからお茶を作り続けている皆さんの勘と経験をもとに時間と温度を微妙に調整しています。
お茶作りに携わって60年余りの柴田さんは、山の神様からの贈り物である山のお茶作りを古東土の皆と続けたいと話していました。
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