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ごみの現状とごみ減量の必要性【家庭ごみ有料化の検討状況】・1

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静岡県浜松市

私たちが日常生活を送る中で、どうしても出てしまうものが「ごみ」です。浜松
市では令和元年度、1年間におよそ25万4千トンものごみが出されました。
浜松市は、より環境に配慮した、資源が循環して利用される持続可能な社会の構築を目指してごみ処理の計画を策定しています。近年、事業者から出るごみの量は減少傾向にありますが、家庭から出るごみについて、現在の量が続くと、計画の目標達成が難しい状況であり、将来へ課題を残すことになります。
家庭から出るごみの減量については、長年にわたり市民の皆さんと協働で取り組んできました。最近では平成30年度から3年間、「ごみ減量天下取り大作戦」に全市を挙げて取り組んできました。
しかし、家庭から出る一人1日あたりのごみの量については横ばいのままで、政令指定都市平均を上回っています。こうしたことから、家庭から出るごみの減量を進める施策の1つとして、現在、家庭ごみの有料化を検討しています。

▼家庭から出る一人1日あたりのごみの排出量
◎政令指定都市の平均を上回る量のごみが出ています

※平成30年度の浜松市のごみ量は台風24号の被害により大幅に増えた。

浜松市から1年間に出るごみの量はおよそ25万4千t

これをプールの水の重さにたとえると…25mプール(およそ350t)およそ726杯

◇ごみ処理には多くのお金がかかっています【ごみ処理費用】
▼〈令和元年度〉ごみ処理経費の内訳
ごみ処理費用には年間およそ59.5億円が必要

◎市民1人あたりのごみ処理経費(年間)およそ7,400円(令和元年度)

◇地球環境にも負荷がかかっています!
私たちの生活は、食べ物、日用品など地球からの恵みがなければ成り立ちません。ごみの収集・運搬や焼却処分など、ごみ処理の過程には、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出が伴います。新たな施設を建設するときには、開発により自然環境に影響を及ぼすこともあります。私たちは、日常生活の中で知らないうちに地球環境にも負荷をかけているのです。

◇ごみ処理のための特別な施設
【稼働中】
●南部清掃工場
・昭和56年から稼働建設費用67億円
・これまでの大規模な改修費用311億円

●西部清掃工場
・平成21年から稼働建設費用136億円
・将来、敷地内に更新施設を建設予定

●平和最終処分場(埋め立て・破砕処理施設)
・平成2年から稼働建設費用124億円
・これまでの大規模な改修費用11億円

【稼働予定】
●新清掃工場(破砕処理施設含む)
・令和6年4月から稼働予定
建設費用452億円

◎清掃工場では、高温でごみの焼却・溶融を24時間続けています。長期間使い続けるには施設の改修が必要ですが、それでもずっと使い続けることはできません。
※破砕処理施設…もえないごみや資源物を破砕・減容する施設

◆将来の負担軽減につながる「ごみ減量」
ごみ処理は私たちの生活には必要不可欠ですが、多額のお金がかかり、地球環境にも負荷をかけます。これらの負担を少しでも減らすために「ごみの減量」が必要です。
ごみを減らすことで次のことにつながります。
・これから建設する施設の規模を縮小し、建設費用や維持管理費用が減る
・焼却灰などが減り、埋め立て地が長持ちする
・ごみ処理に伴う二酸化炭素排出量が減り、施設建設の開発範囲が縮小するなど環境への負荷が減る
人口減少社会の中、必要なごみ処理費用を確保することは、今後ますます厳しい状況になることが予想されます。次の世代に大きな経済的負担をかけないため、そして、浜松の豊かな自然環境を守り、引き継ぐためにごみの減量は重要な取り組みになります。

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