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【連載コラム】あなたにもできるSDGs(エスディージーズ)

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静岡県浜松市

最終回:木を使うことは、森を守ること~FSC認証と天竜美林と天竜材~
浜松市は市域の66%が森林です。このうち天竜川上流域の森林は、適切な管理による美しさから「天竜美林」と呼ばれ、日本三大人工美林の一つと称されています。
そして、この森林のおよそ半分が持続可能な森林経営・管理の証である国際認証制度「FSC(R)️認証」を取得しています。
この取り組みは、SDGsの目標である「13気候変動に具体的な対策を」や「15陸の豊かさを守ろう」につながるものであり、認証面積が市町村別で全国1位の浜松市はFSCにおける日本のトップランナーと言えます。
浜松市では森林管理のほか、FSC認証林から生産された天竜材(FSC認証材)の活用にも積極的に取り組んでいます。
最近では、船越小学校や江西中学校などの公共施設に天竜材を使用し、今年4月にリニューアルオープンする浜松こども館でも使用する予定です。
また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会関連施設である有明体操競技場や選手村ビレッジプラザにも天竜材を納材しました。
浜松市の森林の大部分は人が植えた「人工林」です。人工林は管理を怠ると、森林が持つ機能(土砂災害を防ぐ、水を蓄える、生物多様性を保全するなど)が低下してしまいます。
この管理とは木を伐(き)ること(間伐)です。木を伐(き)って森林に光を入れ、木の光合成を促すことで元気な森林になります。
ただ、近年は木材価格の低迷などにより、管理を怠った森林が増え、全国的な社会問題となっています。
この対策として、一番大事なことは「木を使う」ことです。木を使うことで山にお金が戻り、管理が行き届いた森林を維持できます。これはSDGsの目標である「11住み続けられるまちづくりを」や「12つくる責任つかう責任」につながる取り組みです。
皆さん、ぜひ、木を使いましょう。
そして、地元の天竜材(FSC認証材)を使い、将来にわたって天竜美林を守っていきましょう!!

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