■浜北の名産次郎柿
秋の果物といえば、柿を挙げる人が多くいるのではないでしょうか。浜北区大平(おいだいら)地区が名産地として知られる浜北の次郎柿は、全国的にも高い評価を受けるブランド柿です。次郎柿は、薄いオレンジ色で、平たく四角い形が特徴的な甘柿です。果汁が少ないかための果肉で、サクサクとした食感を楽しめます。種がほとんどなく、しっかりとした歯ごたえに深いコクのある甘みを兼ね備えた、とてもおいしい柿です。
表紙の写真は、9月下旬に一足先に収穫時期を迎えたハウス栽培の次郎柿です。浜北区大平の柿農家平野幹雄(ひらのみきお)さんは、路地栽培だけでなくハウスでも柿を栽培しています。ハウス栽培では、温度と水の管理を日々調整しながら、大切に柿が育てられています。寒い時期に休眠状態になる柿の木を、2カ月ほど早く覚ますことで、3月には花を咲かせ、最終的に路地栽培よりも1カ月ほど早い9月に収穫できるようになるそうです。柿はビタミンCやカリウムなどを多く含む栄養価の高い果物です。疲労回復や風邪の予防に、浜松産の次郎柿はいかがですか。
▽柿農家の平野幹雄さん
浜北区大平で40年以上にわたり次郎柿を生産。
祖父の代から数えると、この地で100年以上、次郎柿を育てている。