文字サイズ

【特集】プラスチックから考えよう私たちのくらしと海のごみ・2

4/30

静岡県浜松市

◆浜松市の現状
□プラスチックごみの分別徹底を
家庭から出るプラスチック製容器包装のうち、資源ごみとして出されているのは3分の2ほどで、残りの3分の1は、もえるごみとして出されています。分別すれば有効活用されるはずの資源が、ごみとして捨てられているのが現状です。
食品などの容器や、野菜が入っているネット、ペットボトルのキャップやラベル、発泡スチロールなど、「プラマーク」の表示があるものはもえるごみではなくプラスチック製容器包装として分別しましょう。

▼浜松市の1世帯当たりの1年間のプラスチック製容器包装の排出量(令和元年度)
・「プラマークの日」に出されているプラスチック製容器包装…18.9kg
・もえるごみの中に含まれるリサイクル可能なプラスチック製容器包装…9.3kg→分別すれば資源になる

□遠州灘も例外ではない海洋プラスチックごみ
海洋プラスチックごみ問題は、私たちの身近で起こっています。昨年11月に行った遠州灘海岸クリーン作戦では、1時間の清掃活動でおよそ160kgのごみが回収され、そのうち8割はプラスチック類でした。
回収したプラスチック類を調べてみると、レジ袋やお菓子などの袋類や食品容器、それらが破片となったものが多くありました。ポイ捨てをしないのはもちろんですが、屋外に置いてあるシートやプランターが風で飛んだり、劣化して砕けて流出していることも考えられます。責任を持って管理しましょう。

▼クリーン作戦で回収されたプラスチックごみの内訳

(個)

■自分にできることから始めよう〜プラスチックと付き合う3つのポイント〜
(1)使用を控える
・レジ袋などは、不必要なときはもらわない
・マイバッグ・マイボトル・マイ箸を使う
・過剰包装を避ける
・詰め替え品など、ごみの発生が少ないものを選ぶ
(2)使ったものを生かす
・プラスチック製品は、繰り返し利用する
・プラスチックごみの分別を徹底する
・プラスチック製容器包装は、汚れを洗い落として分別する
(3)流出させない
・ポイ捨ては絶対にしない
・ごみ出しは、ルールに従ってごみが散乱しないように注意する
・まちや海岸などの清掃活動に参加する

■まちで見つけた脱プラスチックの取り組み
身近でも、世界でも!プラスチックごみ削減と自然を守る取り組みが始まっています

▽環境を考えて、テークアウトにはサトウキビを原料にしたパルプ容器を使っています。最初は、容器にご飯がくっついたり、水分が染み込んだりしてしまいましたが、シートを敷いて使用するなどの工夫をしています。自宅から持参したお皿でテークアウトするお客さまもいますよ。
イタヤマチバル 増田篤志さん

▽レジ袋有料化で、エコバッグの人気が高まっています。絵柄がすてきなものや、小さく畳めるもの、コンビニでの買い物に便利な小さめサイズなど、自分に合ったものを選ぶ楽しさもあります。最近はプレゼントとして購入する人も増えています。
コペルニクス 野間歩(あゆみ)さん

▽テークアウトの丼ぶりに、クラフト紙の容器を使っています。プラスチック容器より、見た目にもおしゃれだし、環境のためにもなるのは良いですね。これからもクラフト紙容器や、バイオマス(植物を原料にした)お持ち帰り袋を使います。
てんぷらとぶり UOTEN(うおてん) 山口裕司(ゆうじ)さん

●レジ袋の有料化をきっかけに…
普段から何気なくもらっていたレジ袋。世界でも、すでに60カ国以上で、レジ袋の禁止などの規制をしています。
これを機に、レジ袋を含めた、プラスチック製品の使い方を改めて考え、ライフスタイルを見直していきましょう。

■海岸や湖岸の清掃活動
市では、ごみの海洋流出を防ぎ、豊かな自然環境を未来に引き継ぐため、さまざまな場所でクリーン作戦を実施しています。あなたも参加してみませんか。
・ウェルカメクリーン作戦
市の天然記念物のアカウミガメが安全に産卵できるように、清掃しています。(5月第2日曜日に実施)
・浜名湖クリーン作戦
湖西市を含めた浜名湖岸一帯で、毎年30トンを超えるごみを回収しています。(6月第1日曜日に実施)

活動の詳細や、参加についてはこちら↓
【市HP】「クリーン作戦」で検索

■世界のプラスチックごみ対策
・ペットボトルはデポジット制(ドイツ・台湾など)
ペットボトル購入時に預かり金を支払い、使用後にボトルをスーパーなどに持って行くと、預かり金が払い戻されます。
・肉・野菜などは量り売り(欧米、オーストラリアなど)
必要量を買うことで、容器の使用を少なくして、食材の無駄も減らせます。

◇普段の生活で、プラごみを減らすアイデアを募集!
あなたが取り組んでいる工夫などをぜひ教えてください。はままつものしりQ(広報誌9ページ)のクイズと一緒に送ってください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

       

広報プラスーはままつー

MENU