■─ここにしかない、感動と癒やしを─
今も進化を続けるフラワーパーク。特に注目したい3つのスポットを、担当者の言葉とともに紹介します。
◇開園から50年の時を経て、今のフラワーパークが目指す姿は「癒やしの空間」です。昨年の4月、桜とチューリップの庭園を見に来た人から、「生きていてよかった」という感想を伺いました。その人は、東日本大震災を経験し、それ以来ずっと心が苦しく、桜を見ることができなかったそうです。フラワーパークに来て、美しい桜とチューリップの景色に感動して伝えてくれた言葉でした。これからもこのように感じてくれる人を、一人でも多く増やしていきたいと思っています。
フラワーパークに美しい花があるのは当たり前。今後は、美しい花だけでなく、音楽やアートも楽しめる、複合的に人の心を癒やす場所にしていきたいと考えています。また、皆さまも美しい花を楽しんだり、音楽やアート活動に参加したりすることで、フラワーパークを皆さまの思い出の場所にしてほしいと思います。
花が咲くのは、ほんの一瞬ですが、永遠に人の心に残る時間を提供できるよう、これからもフラワーパークは進化を続けていきます。
塚本こなみ理事長
■藤
ゴールデンウイーク前後に房状の花を咲かせる藤。日本ならではの花として、海外からも注目を集めています。園内には、およそ3千平方メートルにわたり藤が展示されており、今後さらにその面積を増やしていく予定です。時間をかけて丁寧に手入れされた藤は、年々美しさを増しています。また、新たなスポットとして、全長55mの「虹の藤のトンネル」も育成中です。
◇フラワーパーク内の藤は、棚、庭木、鉢の3種類の仕立て方をしています。株ごとに、花のつく方向や全体のバランスなど、より美しく見せることを考えながら手入れをしています。
今年度は、既存の藤棚の奥に新しい藤棚を設置しました。藤の成長と、藤棚が美しく整っていく過程も一緒に見てもらえたらうれしいです。
樹木担当 手戸寿則(てどとしのり)さん
■桜とチューリップの庭園
1300本の桜と50万球のチューリップが世界で一番美しくデザインされた場所です。毎年楽しみにしている人も多く、海外からのリピーターもいます。
◇チューリップには数えきれないほどの品種があり、園内で扱っているだけでも、100品種以上あります。それぞれ色や形が異なるため、園内の花壇も、近くの桜の色や、日の当たり具合を考えながら、花壇ごとに配色を変えて植えています。
また、早咲き・中咲き・遅咲きのチューリップをそれぞれ植えているため、同じ花壇でも、一週間後には全く違う姿になります。美しく咲く桜とチューリップを見て、春の気分を満喫してください。
花壇担当 小澤美緒さん
■大温室クリスタルパレス
昨年3月に内部の改修をし、雰囲気が大きく変わりました。より見やすく、明るく、開放感のある空間に生まれ変わり、奥行きのある展示を見ることができます。
◇植物園の一番の魅力は、ずばり温室!外に咲く花が少ない冬でも、温室の中ではさまざまな花が楽しめます。フラワーパークの大温室は、熱帯植物だけではなく、色とりどりの花が主役であるところが全国的にも珍しい点です。
室内の植物の管理はもちろん、季節ごとのデザインや飾り付けは全てスタッフの手で行います。来園者の喜ぶ顔を想像し、常に新しいものをお見せすることを心掛け、これからも、もっとおしゃれな温室にしていきたいです。
温室担当 徳増祐志さん
▼INFORMATION
□浜名湖花フェスタ2020 in はままつフラワーパーク
期間:3月20日(金)〜6月14日(日)
入園料:大人(高校生以上)800〜1,000円、小・中学生400〜500円
時間:
【3月20日(金)〜5月6日(水)】午前8時30分〜午後5時30分
【5月7日(木)〜6月14日(日)】午前9時〜午後5時
※ライトアップ開催日は午前8時30分〜午後9時
□開園50周年記念事業
・UD昇降機を新たに設置
園内西側の斜面にゴンドラ型のUD昇降機を設置します。最大定員は16人で、車いすやベビーカーの人だけでなく、どなたでも利用できます。
・大噴水のリニューアル
カラフルな光の演出と、開花をイメージした噴水を追加しました。
▼フラワーパークのPR動画を作成しました!
ぜひご覧ください
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