冬の感染症を予防しよう
感染症の種類は異なっても、基本的な予防方法は同じです。
新型コロナウイルス予防と一緒に、冬に流行しやすいインフルエンザやノロウイルスも予防しましょう。
■point1:マスクを正しく着用しよう
感染予防に加え、他人への感染を防ぐためのマスク。正しい付け方で、効果的に使いましょう。
(1)鼻と口の両方を確実に覆う
(2)ゴムひもを耳にかける
(3)隙間がないよう鼻まで覆う
■point2:きちんと手洗いをしよう
洗い残しがないように、しっかり手洗いをしましょう。爪を短く切って
おくことや、手洗いの前に時計や指輪を外しておくことも大切です。
(1)水でぬらしたあと、石けんをつけ、手の平をよくこする
(2)手の甲をのばすようにこする
(3)指先・爪の間を念入りにこする
(4)指の間を洗う
(5)親指と手のひらをねじり洗い
(6)手首を洗う
・洗い残しの多いところは意識して洗うようにしましょう。
・手洗いの手順を動画で確認できます。
※QRコードは広報紙をご覧下さい
■point3:免疫力を高めよう
免疫力とは、ウイルスなどから体を守る力のこと。
免疫力を高めることは、感染症だけでなく、さまざまな病気の予防にもつながります。
▽食事
腸内には免疫力を高める細胞が多く存在します。栄養不足の人は、感染症にかかりやすくなります。
・1日3食、規則正しく
・主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく食べる
●免疫力アップ食材例
・免疫細胞を作る食材
大豆、肉、魚、卵など
・免疫機能を高める食材
ブロッコリー、トマト、ニンジンなど
・腸内環境を整える食材
キノコ類、ヨーグルト、発酵食品など
▽運動
適度な運動は、体温上昇や自律神経の安定につながり、免疫細胞が活性化します。
・ウオーキングなどの有酸素運動をする
・筋力トレーニングをする
●免疫力アップ簡単スクワット
4秒かけて股関節を意識しながら腰を落とし、4秒かけて元に戻す(角度は最大90度までを目指す)
膝はつま先より前に出ないように注意!
▽睡眠
睡眠により、疲労の回復や細胞の修復ができ、免疫機能を保ちます。
●良質な睡眠をとるために
・シャワーで済まさずに湯船につかる
・寝る前のテレビやスマホを避ける
・起床後には日光を浴びる
・外出しなくても、規則正しい生活を送る
・ストレスをため込まない
●ストレス解消法例
・気分転換をする
・趣味活動をする
・人と交流する
・笑う
■感染症内科の権威、浜松医療センターの矢野邦夫先生にお話を伺いました
浜松医療センター院長補佐 矢野邦夫先生
▽感染症予防のポイントは?
どのような感染症でも、基本的な予防方法は、手洗いとマスク着用の両方を徹底することです。人と話すときにマスクを外したり、無意識のうちにマスクを触って、その手で顔などに触れたりしたら、意味がありません。また、免疫力を高めることも効果的です。免疫力を高めることは、感染症予防だけでなく、がん予防にもつながります。
▽新型コロナについて、気を付けることは?
コロナウイルスの感染を恐れ、外出を控える人も多いと思います。しかし、手洗いとマスク着用をしっかりしていれば、まず大丈夫です。怖がり過ぎないようにしましょう。ただし、飛沫による感染には気を付けましょう。食事のときなど、マスクを外して1m未満の距離で人と接する時は、緊張感を持ってください。
病気はコロナだけではありません。外出が減り、身体機能が低下したり社会参加が減ったりすることは、別の病気につながる恐れがあります。また、具合が悪くても、コロナの感染を恐れ、病院に行かずに我慢する人もいますが、それも良くありません。特に重篤な症状がある場合は、必ず病院に行きましょう。
▽感染症を予防することの大切さは?
感染症を予防することは、自分を守るだけでなく、家族や職場の仲間など、周りの人を守ることにもつながります。しっかりとした予防を心掛けましょう。
◎新型コロナウイルス感染症予防の詳細は、医療センターのホームページへ。
【HP】「浜松医療センター 新型コロナウイルスQ and A」で検索
■ノロウイルスにも注意!
ノロウイルスの主な感染源は、汚染されたカキなどの2枚貝(生のもの)や患者の便や吐いたものなど。感染しないために、以下のことにも気を付けよう。
・外出後やトイレの後、食事の前に石けんで手を洗う。
・調理中の手洗いも忘れずに。
・加熱処理が必要な食品は中心部まで加熱する。
85〜90℃以上で90秒以上
この記事に関する問合せ:
・マスク着用・手洗いの方法、ノロウイルスについて…生活衛生課【電話】453-6118
・免疫力について…健康増進課【電話】453-6125
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