• 今日20/14
  • 明日19/13
文字サイズ

【特集】浜松市消防音楽隊50周年 みんなに届け防火・防災のシンフォニー・1

4/34

静岡県浜松市

浜松市消防音楽隊は、今年で発足50周年を迎えました。音楽を通じて防火・防災に取り組む、消防音楽隊の活動を紹介します。

■音楽を通じて防火・防災を呼び掛ける
消防音楽隊とは、演奏活動を通じて防火・防災を呼び掛け、市民の暮らしを守ることを目的に活動している音楽隊です。浜松市消防音楽隊の隊員は、消防・救急・事務などの業務と、消防音楽隊としての業務を兼任しています。
市内の行事やイベントに出向いて公演するほか、幼稚園や小学校で防火・防災講座を行っています。

■県下初の消防音楽隊として誕生
消防本部を現在の下池川町に移した昭和45年、新しい庁舎の完成を記念する事業の一つとして消防音楽隊が発足しました。音楽の都にふさわしい、県下初となる消防音楽隊の誕生でした。以来、出初め式をはじめ、浜松まつり、プロムナードコンサート、定期演奏会などで公演し、市民に身近な音楽隊として親しまれています。

◇HISTORY
▼昭和45年 消防音楽隊発足
消防職員の中から、音楽愛好者30人を選抜して結成。当初は楽譜も読めない隊員が大半でしたが、余暇を利用して練習に励み、翌年には20曲も演奏できるほど上達しました。

▼平成8年 第1回定期演奏会
大きなホールでの演奏は初めてとなった第1回定期演奏会。市内外に消防音楽隊の存在を知ってもらうことができ、派遣演奏の依頼が増えるきっかけになりました。

▼平成16年 全国消防音楽隊フェスティバルを浜松市で開催
浜名湖花博に合わせ、全国から21隊が集まり開催。「防災共同宣言」を全国に向けて発信しました。この年、カラーガード隊やマスコットキャラクターが誕生し、現在の活動につながっています。
カラーガード隊「ドリームフラッグス119」を結成!マーチングバンドをより華やかに彩ります。

▼平成28年 幼稚園や小学校での防火・防災講座を開始

▼令和2年 ユーチューブで動画配信を開始

◇市民の皆さんに親しまれ50周年を迎えることができ、感謝しています。
音楽の都・浜松は、市民の音楽への関心や期待も高く、派遣演奏や定期演奏会にはたくさんの人が訪れてくれます。そんな地域性もあり、音楽を通じて多くの人に防火・防災を呼び掛けることができていると実感しています。
他都市では専任の音楽隊もある中、私たちは、消防や救急などの業務と兼任していることが特徴です。「音楽」と「火事や救命の現場」は対極にありますが、人の命に関わる壮絶な現場を目の当たりにしているからこそ、1件でも悲惨な現場を減らしたいという強い思いを持って活動しています。現場を知る私たちにしかできない、より具体的で分かりやすい方法で、身近な音楽と共に防火・防災をお伝えできるよう工夫しています。
これからも音楽を通じて浜松市の安心・安全を守ると共に、消防行政をもっと身近に感じてもらえるよう活動してまいります。
浜松市消防音楽隊隊長消防司令長 岡田充弘

◇消防音楽隊の活動紹介(1)日常編
まずは、訓練の様子を紹介します。消防音楽隊での広報活動も、消防職員としての任務の一つ。だから普段の練習も「訓練」と呼んでいます。消防局内のホールで、演奏技術を磨いています。
私が紹介します!トロンボーン担当:北消防署救急救命士 鈴木啓介

●現在、消防隊員、救急隊員など計30人で活動しています。市内の消防署から、年齢や役職もさまざまなメンバーが集まって活動しています。
●高校で吹奏楽を経験していたこともあり消防音楽隊に入りました。高校時代と違って、毎日練習する時間があるわけではないので、非番の時間を利用して自主練習することもしばしば。
●普段は救急救命士として働いています。他の音楽隊員の多くも、火事や救急の現場に出動しています。現場での経験を生かし、防火・防災について皆さんに伝えるためのアイデアを出しています。

◇消防音楽隊の活動紹介(2)本番編
次は、派遣演奏活動を紹介します!イベントや小学校などからの依頼を受けて演奏に出向きます。今年はコロナ禍で減ってしまいましたが、例年は年間およそ40回の公演をしています。
音楽を楽しんでもらうだけでなく、併せて火の用心や熱中症予防、救急車の適正利用などを呼び掛ける大切な活動です。
クラリネット担当消防総務課 鈴木美緒

●お客さんの年齢層や季節によって、クラシック、演歌、アニメソングなど、よろこんでもらえそうな曲を選びます。
●お客さんの笑顔や、曲に合わせて手拍子したり歌ったりする楽しそうな様子を見ると、とてもうれしくやりがいを感じます。
●幼稚園での防火・防災講座の様子。火事の時、だんだん広がってくる煙から逃げるにはどうしたらいいんだろう?大きな布を煙に見立てるという独自の方法で、煙に巻かれない避難方法を伝えます。劇やクイズも交えて、楽しく分かりやすくなるよう工夫しています。
●普段は消防局の受付や見学の案内をしています。消防になじみがない人も多いので、親しんでもらえるよう常に笑顔を心掛けています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

       

広報プラスーはままつー

MENU