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ほしい暮らしは、自分で作る!リノベーションまちづくりの拡(ひろ)がり・1

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静岡県浜松市

市では平成26年度から、「リノベーションまちづくり」に取り組んでいます。取り組みを始めて6年。はじめは個人による取り組みが主でしたが、最近では法人(企業)にも拡がっています。
新しい価値を創り出しながら、まちを生まれ変わらせる「リノベーションまちづくり」の今を紹介します。

◆リノベーションまちづくりとは
老朽化した建物を取り壊すのではなく、使い方を工夫して新たな価値を創り出し、建物の活用を中心に周辺地域を変えていくまちづくりのことを「リノベーションまちづくり」といいます。新しい商店をオープンさせたり、人が集まる空間を作ったりすることで、新たな産業や雇用が生まれ、地域の活性化やコミュニティの再生につながり、より魅力的なまちに生まれ変わります。
市は、リノベーションまちづくりに官民連携で取り組んでいます。空き家などの遊休不動産の新しい使い方を市民が主導して考え実施し、それを行政がサポートしています。「こんな場所があったらいいな」「こんなまちに住みたいな」という市民の思いの実現につなげています。

◆思いを持った人が集う「リノベーションスクール」
リノベーションスクールは、市が行うサポートの一つで、実在する遊休不動産を題材に、新しい使い方を考えエリアの再生を目指す、学びと実践の場です。リノベーションの専門家や実践者たちが講師となり、知識や技術を伝えます。また、同じ思いを持った仲間と出会う場にもなっています。これまで、さまざまな職業や年代の人がこのスクールに参加し、数多くのリノベーションプランを実現させました。

◆全国初の「企業版」リノベーションスクールを開催
昨年度から新たに、全国初の取り組みとなる「企業版」リノベーションスクールを実施しています。このスクールは、民間企業に中心市街地への関心を持ってもらいながら、企業間で連携して事業を実施する機会となっています。また、企業が関わることで、より一層エリアや規模の拡大が期待できます。
産業の空洞化やまちなかのにぎわいの減少といった課題は、日本の多くの都市が直面しており、浜松市も例外ではありません。サービス業や小売業に限らず、製造業や農林業、医療、福祉などさまざまな分野の企業に参画してもらうことで、まちなかでできることや楽しみが増え、より暮らしやすいまちに変わっていきます。

◆ほしい暮らしは自分で作る!
個人、企業、行政でさまざまなプロジェクトが進行中です。
リノベーションとは、すでにあるものを活用して新しい価値を生み出すこと。遊休不動産や公共空間の活用で、新たなにぎわいや人々の交流、まちの楽しみなどが創り出されています。市民や地元企業の手で、浜松市はよりよいまちに生まれ変わります。

◇リノベーションまちづくりでほしい暮らしを実現
▼誰だって、自分たちの方法でまちづくりに関われる
・町塾○-えん-
元は布団店だった物件を、みんなで本を持ち寄り交流する「まちライブラリー」にリノベーション。

家族のように、多世代の人が集まって交流できるコミュニティづくりがしたいという思いで、人と人がつながれる場所を作りました。本をテーマにワークショップなどを開催しています。普段は会社員として働きながらも、自分たちにできる形でまちづくりに関わっています。

▼縁あって集まった仲間と物件を再生
・みかわや|コトバコ
元洋服店と住居の物件を、食堂・製本屋・野菜販売・家づくり相談といったさまざまな分野の業種が入った複合店に。

入居者の業種はさまざまですが、このまちや建物、お互いの仕事に共感して集まりました。建物の利用方法などは意見を出し合い、お互いの事業が行いやすい空間づくりをしています。内装のリノベーションには自分たちも手を入れて、居心地のよい場所を手作りしています。

▼自分たちの企画で、浜松をもっと楽しむ
・新川企画舎
板屋町のビルの一室を、イベントを企画する拠点にリノベーション。

浜松の明るい未来をつくる企画を提案し続けたいという思いを持ったメンバーが集います。上の写真は懐かしい写真や地図を見ながら、浜松の昔とこれからを語り合う会を開催した様子。オンライン読書会やワークショップなど、さまざまな企画を実施しています。
※写真は広報紙面をご覧ください

▼ママの育児や家事を楽にしたい!
・旬惣菜(そうざい)らくさぽDeli
サザンクロス商店街で、おかゆの移動販売を始め、その後お弁当とお惣菜の店を出店。

家事と育児で社会から取り残されているような孤独を感じた自身の経験から、子育て世代の役に立ちたいという思いで始めました。地元食材のおいしさを生かした惣菜が並ぶ店内は、自然に会話や笑顔が生まれる場所になっています。

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