文字サイズ

【連載コラム】あなたにもできるSDGs(エスディージーズ)

29/32

静岡県浜松市

■第8回コミュニケーションは「やさしい日本語」で!
「余震が発生する可能性がありますので、ただちに避難してください!」
「すぐに逃げてください。この後また揺れるかもしれません!」
この2つの文章を比べた時、どちらの方が外国人に伝わりやすいでしょうか?
ほとんどの場合、2つ目の文章の方が伝わりやすいでしょう。このような簡潔で分かりやすい日本語「やさしい日本語」が今注目されています。
この取り組みは、「誰一人取り残さない」世界の実現を目指し、SDGsの3番目の目標「すべての人に健康と福祉を」や10番目の目標「人や国の不平等をなくそう」の達成につながるものです。外国人とコミュニケーションをとるには、外国語で話しかけなければならないと思われがちですが、実際のところ、必ずしもそうとは限りません。日本に観光などで来ている外国人には、外国語で話しかける方が好ましいかもしれませんが、地域で暮らしている外国人には、やさしい日本語を理解できるという人がたくさんいます。
やさしい日本語の文章は、3つのステップで作ることができます。ステップ1は、短文・単文にすること。ステップ2は、やさしい言葉に変換すること。ステップ3は、やさしい文法に変換することです。人と人とを結ぶ温かいつながりは、コミュニケーションから。「誰一人取り残さない」社会に向け、共に暮らす外国人との共生のために「やさしい日本語」にぜひ取り組みましょう。

【単語・文を「やさしい日本語」にするステップ】
○ステップ1 短文・単文にする
【例】ただちに避難してください→「ただちに/避難して/ください」
○ステップ2 やさしいことばに変換する
【例】
・ただちに→すぐに(具体的に)
・避難して→逃げて→「すぐに/逃げて/ください」
※「逃げろ」など「○○しろ」という命令形よりは、「○○してください」というお願いする文の方が、日本語を学習している外国人にとって分かりやすいです。
○ステップ3 やさしい文法に変換する
【例】余震がくる可能性があるため、ただちに避難してください→「すぐに/逃げて/ください/この後/また/揺れるかもしれません」

詳しい説明は「やさしい日本語活用の手引き」をご覧ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

       

広報プラスーはままつー

MENU