■防災学習センターを活用した防災・減災力の強化
防災学習センター「はま防〜家」は、防災の学習や体験の場の提供、次世代の担い手となる小・中学生の防災知識と意識の向上を図ることを目的にした施設です。地震や台風などの発生時に伴う危険を予測し、自らが考え・備え・行動することの必要性や重要性などを学ぶことができます。
また、小中学校などの防災学習や市民向けの防災講座・イベントなどを通じて、防災意識の向上に向けた周知・啓発活動による、防災・減災力の強化を図ります。
(危機管理課)
■共助による防災・減災に向けた取り組み
東日本大震災では、地震や想定外の津波によって被災者を支援すべき行政も被災しました。大規模広域災害時における公助には限界があり、共助による防災・減災力の強化が重要となります。このため、地域住民と防災対応を一緒に考え、また住民や企業、関係機関などと連携して、避難所開設・運営訓練を行うなど、共助を促進します。
(危機管理課)
■災害に備えた防災資機材などの備蓄
浜松市は市域が広大なため、災害に備え、本市の特性に合った防災倉庫の配備のほか、非常食や資機材など備蓄品の最適な管理体制の構築を図っていきます。また、令和6年能登半島地震を受け、2024(令和6)年度から土砂崩れなどにより孤立の可能性のある地域の備蓄量を拡充しました。さらに2025(令和7)年度には、各避難所に簡易ベッド及びプライベートテントを配備し、大規模災害時におけるプライベート空間の確保につながる環境改善を行います。
(危機管理課)
■停電対策予防伐採の実施
2025(令和7)年度から、台風などの強風による倒木で発生する停電を未然に防ぐために、電線の近くの木をあらかじめ伐採する「予防伐採」について、中部電力パワーグリッド株式会社と連携し、中山間地域(本年度は熊地区)で実施します。
(危機管理課)
※詳細は本紙をご覧ください。
■安全で快適に移動できる道路空間の創出
市民の円滑な移動を確保し、経済活動の活性化や観光交流の促進を図るとともに、切迫する南海トラフ巨大地震などから市民の命と暮らしを守るため、コンパクトな拠点をつなぎ、災害に強い道路ネットワーク機能を強化します。
国や関係機関と連携し、国土強靱化や広域連携に資する三遠南信自動車道や国道1号浜松バイパスの整備を促進するとともに、浜松湖西豊橋道路の早期事業化を促進します。また、浜松環状線の全線4車線化に向けた道路整備や遠州鉄道鉄道線の立体交差化を進めます。
(道路企画課)
■ハード・ソフト両面の交通安全対策の推進
浜松市の人身交通事故件数は減少傾向にはあるものの、いまだ政令指定都市ワースト1から脱却できていません。AIが予測した事故危険箇所などへの対策やゾーン30プラスの推進、児童生徒の安全な歩行空間の確保など、実効性のある事故削減対策に取り組みます。また、事故要因の多くは不注意によることから、事故を他人事としない、交通安全意識を高めるソフト対策の取り組みも強化し、ハード・ソフトの両面から交通安全対策を推進することで、究極的には交通事故のないまちの実現を目指します。
(道路企画課)
■安全で安心して利用できる道路の確保
緊急輸送道路や病院・物資拠点を結ぶ道路ネットワークの橋りょう耐震化や電線類の地中化を推進します。また、地震による甚大な道路被害のあった能登半島と同様の地形を有する中山間地域では、国道152号や国道362号などの道路斜面対策を進めます。橋りょうやトンネルをはじめとする道路施設の老朽化対策については、事後保全型から予防保全型への転換を図り、持続可能な維持管理を目指します。
(道路保全課)
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