■コミュニティソーシャルワーカーによる地域づくり支援等の推進
令和7年度から、地域住民の複雑化・複合化した福祉ニーズに対応するため、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)を18人から22人に増員し、地域づくり支援などの取り組みを強化しています。
CSWは、重層的支援体制整備事業において、地域包括支援センターなどの関係機関と連携して、あらゆる人の困りごとに対応する「属性を問わない相談支援」、就労支援やサロン活動などを通じて個人を地域社会につなげる「参加支援」、世代を超えた住民同士の交流の場(サロン、子ども食堂など)を設けるなどの「地域づくりに向けた支援」を一体的に実施します。
地域づくりに向けた支援にあたっては、地域住民やボランティア団体などの地域活動に関する相談に応じ、自治会や民生委員・児童委員、社会福祉協議会等と緊密に連携した地域づくりによりコミュニティの絆を深めています。
(福祉総務課)
■共生社会の実現へ向けた認知症施策の推進~「新しい認知症観」に立つ~
「認知症になっても共に希望を持って生きることができる」という「新しい認知症観」に基づき、認知症になっても住み慣れた地域で尊厳と希望をもって生活できるよう支援しています。
地域住民が認知症に関する理解を深める「認知症サポーター養成講座」の開催や、認知症の人やその家族、地域住民など誰もが気軽に集い、交流ができる「認知症カフェ」の設置や運営に対して補助を実施しています。また、令和7年度から新たに、認知症の人やその家族同士が悩みを共有できる交流会を開催することで、当事者同士が繋がり、精神的な負担が軽減されるよう取り組んでいます。
(高齢者福祉課)
■介護現場の生産性向上及び介護人材確保に向けた取組
介護人材不足が進行するなか、介護ニーズの増大に伴い介護職員の業務改善による負担軽減や業務効率化が求められています。そのため、介護ロボットやICT機器等のテクノロジー導入を支援し、介護現場の生産性向上の促進により介護サービスの質の向上につなげています。「かいごTERAKOYA事業」では、介護職員の子どもを預かり介護職員が安心して働ける環境を整えるとともに、学生たちに介護の仕事を身近に感じられる機会を提供することで、将来的な介護人材の確保に取り組んでいます。
(介護保険課)
■保育所等巡回支援事業の実施
発達面において“気になる”段階から発達に課題のある子どもを早期に発見・支援を行うため、臨床心理士等の専門職が保育所等を訪問し、発達に課題のある子どもに対する支援方法の助言を行い、保育所等職員の資質向上と保育所などの障害児支援体制の充実を図ります。
令和8年度からの5歳児健診の段階的な実施に向けて、令和7年度より訪問事業所を3事業所から4事業所へ拡充し、支援体制を強化しています。
(障害保健福祉課)
■プレコンセプションケアの推進(若い世代のためのヘルスケア)
中学生、高校生、大学生や20歳代の若い世代が、日々の生活や健康と向き合うことで、次世代の子どもの健康につながるようプレコンセプションケアを推進しています。「未来の自分を考える講座」や啓発イベントの開催、SNSなどを活用した情報発信を通し、若い世代を中心に妊娠と年齢の関係や、健康的な生活習慣、HPVワクチンなどの正しい知識を周知啓発することで、自身の健康、Well-beingの実現や将来の健やかな妊娠や出産につなげていきます。
(健康増進課)
■帯状疱疹ワクチン接種の促進
帯状疱疹は50歳から発症率が増加し、80歳までに3人に1人がかかるといわれ、水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、痛みを伴う水痘(水ぶくれ)が現れる皮膚の病気です。2025(令和7)年4月から、65歳以上の方などを対象に帯状疱疹ワクチンの定期接種を実施しています。また、50歳代の方の任意接種に対する公費助成を2025(令和7)年度まで継続し、ワクチン接種を促進します。
(健康増進課)
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