市内には、さまざまな事情で家庭から離れて生活する子供たちがいます。10月は里親月間です。この機会に、里親について考えてみませんか。
■里親になりませんか〜里親を募集しています〜
家庭での生活が難しい子供たちを、児童相談所の委託を受けて、元の家庭に戻れるまで、または自立するまでの間、自分の家庭に迎え入れ、育てる人のことを里親といいます。
◇養育里親(短期間/長期間)
数日から数カ月の短期間、またはそれ以上の一定期間、養育する里親
◇養子縁組里親
子供と法的な親子関係を結ぶことを前提として養育する里親
◆短期間の受け入れを中心に里親をしている齋藤さん夫婦に、活動の様子を教えてもらいました。
◇どのような思いで里親に登録しましたか
美代子さん:子供が好きなので、困っている子供たちに自分ができる範囲で愛情を注ぎたいと思い、里親登録しました。自分の子供を育てた経験から子育ての大変さを実感しており、少しでも実の親を助ける存在になれたらいいなとも思っています。
◇実際に活動を始めてみて意外だった点はありますか
美代子さん:児童相談所が乳幼児を一時保護した際に里親に連絡があり、その日のうちに子供を迎える場合があることに驚きました。いつ児童相談所から連絡があっても大丈夫なように準備しています。
里親というと、長期間、子供を育てていくイメージがありますが、数日から数カ月の短期間でも可能です。どんな受け入れ方をしたいか、児童相談所に希望を伝えることができます。
正人さん:里親の種類には期間や役割などさまざまありますが、そうした制度について知らない人も多いのではないでしょうか。
美代子さん:里親制度をたくさんの人に知ってもらって、里親が増えると良いと思います。
◇どんな人が里親に向いていると思いますか
美代子さん:子供が好きで、子供の幸せを一番に考えられる人が里親に向いていると思います。
正人さん:子育て経験のある人は「子育てはもう十分」「もう一度子育てする気にはならない」と思うかもしれませんが、そんなに構えなくても良いのではないかと思います。普通の家庭で過ごすことが子供たちにとって良いことだと思うので、特別なことはせず、いつも通りに過ごしています。
美代子さん:子供たちが家庭に帰る時は寂しく、毎回涙ぐんでしまいますが、同時に次はどんな子供に出会えるだろうと思います。これからも里親を続けていきたいです。
◆里親制度説明会に参加してみませんか
日程:11月9日(土)10:00〜11:30
会場:雄踏文化センター(中央区雄踏町宇布見)
申込:[電話・ホームページ・Eメール]11月8日(金)締切。詳細は市ホームページで確認。
【市HP】「里親」で検索
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/jidosodan/soudan/jiso/satooya.html
問合:児童相談所
【電話】457-2703
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